道内大学　教員育成指標アンケート　教職課程に反映　９割　外国語充実　中・高教諭７割超

（道・道教委 2020-10-13付）

　道教委は、北海道における教員育成指標に関するアンケート調査結果をまとめた。指標で示す資質・能力と大学における教職課程との関連を調査。「使命感や責任感・倫理観」など５つの資質・能力が教職課程に反映されていると回答した大学の割合はいずれも９割以上。教育の専門性に関連する観点では、「外国語教育の充実」が中学校、高校の教諭いずれも７割となっている。　

　教職課程のある道内の大学（幼稚園免許状のみ取得可能な大学等を除く）を対象に調査。３９大学中、３７大学から回答を得た。

　調査実施期間はことし３月２日から４月２４日。新型コロナウイルス感染症の影響で回答期限を６月末まで延長した。

　教職を担うに当たり必要となる素養に関する観点では、全校種・職種共通で指標の資質・能力と教育課程との関連を調査。結果、「使命感や責任感・倫理観」「教育的愛情」の育成に該当する授業科目があると回答した割合はそれぞれ９４・９％、「総合的人間力」「教職に対する強い情熱・人権意識」「主体的に学び続ける姿勢」はいずれも９２・３％だった。

　教育の専門性に関連する観点をみると、小学校教諭、中学校教諭、高校教諭のほぼすべての資質・能力の項目で９割以上が該当する授業科目があると回答している。

　一方、「外国語教育の充実」は中学校教諭が７５・９％、高校教諭は７５・０％だった。養護教諭、栄養教諭はすべての資質・能力で１００％となっている。

　連携・協働に関連する観点（全校種・職種共通）では、「学校・園づくりを担う一員としての自覚と協調性」「コミュニケーション能力」「組織的・協働的な課題対応・解決能力」「地域等との連携・協働力」のいずれも９割以上が、該当する授業科目があったと回答している。

(道・道教委 2020-10-13付)