道教委　３年度道立高校長公募開始　ＩＣＴ活用で新規設定　授業改善と働き方改革

（道・道教委 2020-10-13付）

　道教委は、令和３年度道立高校長の庁内公募の実施要項をまとめ、募集を開始した。新たに募集する取組として、ICTを活用した「主体的・対話的で深い学び」を実現する授業改善と、ＩＣＴを活用した働き方改革の組織的な実践を設定。普通科単位制高校における「探究的な学びを中心とした授業改善・進学実績の向上」などの取組も引き続き募集する。採用人数は若干名。１１月にも教育長などによる面接を経て内定する。

　道立高校長の公募は前年度から開始。「道立高校の魅力化」「地域と連携したキャリア教育の実践」「働き方改革の新たな取組・実践」に意欲とアイデアをもって取り組む校長を庁内から公募し、高校改革を推進することを目的としている。

　前年度は校長１１人、副校長４人、教頭７人の計２２人が応募し、余市紅志高校の生田仁志校長、帯広三条高校の合浦英則校長、鹿追高校の俵谷俊彦校長、鵡川高校の三村素道校長が決定している。

　３年度に実施すべき取組として、すべての道立学校を対象として「ICTを活用した新たな学びの実践」を設定。

　ICTを活用した“主体的・対話的で深い学び”を実現する授業改善、ICTを活用した働き方改革の組織的な実践に取り組む校長を募集する。また、普通科単位制高校における「探究的な学びを中心とした授業改善・進学実績の向上」「進学後を見据えたキャリア教育の実践」「勤務のシフト制導入による働き方改革の実践」、小規模の職業学科・総合学科における「地域産業を踏まえた教育活動の実践」「学んだことを生かした進路の実現」「入学者数の増加」の取組も引き続き設定する。

　前年度と同様、配置期間は原則５年間（再任用校長の期間含む）。採用人数は若干名とした。

　対象者は、来年３月３１日現在で５８歳以下。①道立学校長または道内の市町村立高校長（札幌市以外、以下同じ）②道立学校または市町村立高校の副校長または教頭で、道の校長採用候補者名簿登録者または３年度道公立学校長採用候補者選考受検者③道教委、道教委所管機関に勤務する職員のうち、校長経験者、校長採用登録者または３年度校長採用選考受検者―のいずれか。なお、来年３月３１日現在で５８歳以上６０歳以下でも、①または③の該当者の提案も受け付ける。

　応募する場合、応募用紙に改革に取り組みたい道立高校名、改革実現のアイデア、５年間の学校経営目標、道教委から受けたい支援（人材・資金など）などを記載し、道教委教職員課に提出する。

　応募締め切りは今月下旬まで。１１月に、教育長、教育部長などによる面接を実施して、提案内容やプレゼンテーションの内容を審議し、内定する。

　なお、高校における校長の人事異動については、来年２月の教育委員会で正式決定する予定。

(道・道教委 2020-10-13付)