神恵内　１日防災学校に児童生徒４５人　自分の身守る意識高め　道教委・志田部長ら避難訓練等視察

（道・道教委 2020-10-12付）

避難所運営ゲームに取り組む神恵内中生徒

　【小樽発】神恵内村立神恵内小学校（荒木俊行校長）と神恵内中学校（広島孝校長）で７日、道・道教委による１日防災学校が行われた。子どもたちは防災グッズ体験、段ボールベッド作成、避難所運営ゲームなどを通して、防災について考え合った。

　１日防災学校は、防災教育の普及促進を図るため、道・道教委、市町村、学校、防災機関が連携・協力して取り組むもの。学校では、児童生徒の防災意識を高める学習の機会として防災教育に関する授業や体験活動を実施している。

　当日は、道教委の志田篤俊教育部長、後志教育局の中澤美明局長らが視察に訪れた。

　最初に小学校、中学校それぞれで避難訓練を実施。そのあと、小学校では村役場の協力で全校児童３０人が避難所体験を行った。寝袋や毛布、テント、非常食などを確かめたほか、段ボールベッドを作成。荒木校長は「学校以外の場所で災害に遭ったときにどういう行動をとるか考えてほしい。自分の命は自分で守ることが大切」と話していた。

　中学校では全校生徒１５人が参加し、後志総合振興局地域創生部地域政策課の阿良浩司防災係長が講話。地震や津波、土砂災害の危険性にふれ、「自分の命を確保したら、家族や近所の人を助けてあげて」「神恵内の地域を守るため、災害が起きたらどうするか話し合ってほしい」と呼びかけた。

　このあと、林利臣教頭の進行で避難所運営ゲーム「北海道版Ｄｏはぐ」に取り組んだ。グループに分かれ、学校平面図に避難者カードを配置したり、「配給されたストーブをどこに置くか」などと書かれたイベントカードの対応策を考えたりした。

　志田教育部長は「子どもたちは真剣に取り組み、積極的に発言していて素晴らしい。自らの命は自分で守るため、日ごろから防災意識を高めることが必要」と期待していた。

(道・道教委 2020-10-12付)