道教委　制度開始１０年の広域人事　累計３０５人　離島人事拡大　異動元最多　石狩とオホーツク

（道・道教委 2020-10-12付）

広域人事異動状況（クリックすると拡大表示されます）

　道教委は、広域人事制度の開始後１０年間の実施状況をまとめた。異動者の累計人数は３０５人。異動元の管内は石狩、オホーツクがいずれも３０人、異動先は上川が４２人で最も多かった。本年度は前年度から７人増の２２人。離島人事交流の対象者は３人増の１０人と徐々に拡大している。

　広域人事制度は平成２３年度開始。教育局管内の枠を越え、教職員の全道的な適正配置を推進することで、地域における学力向上や生徒指導など教育課題の改善に取り組み、全道的な教育水準の維持向上を図ることが目的。

　平均年齢の高い管内の中堅層教諭が平均年齢の低い管内の学校に異動し、原則３年間勤務。異動先で教育実践の中核を担ったあと、異動元の管内に戻り、その経験を生かしていく。また、若年層の教諭は、平均年齢の高い管内の学校で力量を高めたのち、異動元の管内でその知見を還元する。

　３０年度からは、離島に所在する小・中学校への人事交流も開始。離島所在校は、奥尻、羽幌、礼文、利尻、利尻富士の５町の小・中学校となっている。

　広域人事の異動者は２５年度の４６人をピークに減少し、本年度は前年度比７人増の２２人。このうち、１０人が離島人事交流の対象者だった。

　異動者の総数は３０５人。

　異動元を管内別にみると、石狩とオホーツクが３０人と最多で、後志が２９人、根室が２６人などと続いた。

　異動先は、上川が４２人で最も多く、石狩が３２人、檜山が３１人、釧路が２６人、十勝が２５人などとなっている。

(道・道教委 2020-10-12付)