各教育局が初の政策プレゼン実施 地域と連携し取組推進 課題解決へ創意工夫 道教委
(道・道教委 2020-10-08付)

 道教委の小玉俊宏教育長は6日の記者会見で、教育局による政策プレゼンテーションの実施について説明した。8月に各教育局長が「新しい生活様式のもとでのICTの活用」「地域創世に向けた高校の魅力化」をテーマに地域課題の解決に向けた施策を提言。本庁幹部との意見交換を踏まえ、地域と連携して取組を推進する。創意工夫と行動が報われる組織風土を醸成する。

 主な取組はつぎのとおり。

【新しい生活様式のもとでのICTの活用】

▼日高教育局

▽ICT活用学び合いプロジェクト事業

 授業改善や校務の効率化に向け、管内ネットワーク(クラウドストレージ)を構築し、ICTの効果的な活用を融合した学び合いの授業の体験および指導に関する情報をクラウドストレージ上に共有し、教師の指導力の向上を図るとともに、その成果を普及する。

▼檜山教育局

▽ICT活用による授業改善

 オンライン授業を行うための機器を整備し、オンライン上で他校の児童生徒の考えを聞いたり、自らの考えを他校の児童生徒に説明したりする授業を行うことで、オンラインを活用したコミュニケーション能力の育成を図る。

▼宗谷教育局

▽SOYAスタディコネクト

 同時双方向システムによるオンライン授業の実施によって、小規模校などの学び合いや免許外教科指導の解消に向けた取組、不登校児童への学習支援などを行い、教育環境の充実を図る。会議・研修について、対面実施とオンライン実施のハイブリット方式で行う。

【地域創生に向けた高校の魅力化】

▼後志教育局

▽小・中・高・地域ジョイントプロジェクト

 同一地域の小・中・高校が総合学習・総合探究で地域を学ぶとともに、英語教育の接続を図ることによって教育活動の充実を図り、郷土愛、地域に貢献する態度の育成や英語力の向上を目指す。

▼釧路教育局

▽地域創生に向けた高校生ミーティング

 管内の様々な学校種の高校生(高専含む)がグループを編成し、大学生や総合振興局、教育局の若手職員と連携・協働して、地域資源を活用したまちづくりなどについて探究活動を行うことによって、地域の魅力を発信できる高校生の育成や将来の地域を担うリーダー的な人材の育成を図る。

▼留萌教育局

▽オロロンリレーションプロジェクト

 高校生が学校のPR活動の実施や地元企業等と地元について協議する場を設けることによって、地域への学び・愛着を深めるとともに、卒業後に地元に戻ってきたくなるよう進学者向けに地元企業説明会の場を作り、人材不足解消を図る。

(道・道教委 2020-10-08付)

その他の記事( 道・道教委)

道社会教育委員の会議・道生涯学習審議会 オンライン積極活用を 共生社会実現に向け審議

社会教育委員の会生涯学習審議会  道教委は8日、本庁舎で令和2年度第1回道社会教育委員の会議兼第15期道生涯学習審議会を開いた。委員14人が出席。共生社会実現に向けて幅広い専門的な見地から実践的な取組について審議し、オンラ...

(2020-10-12)  全て読む

道教委 遠隔授業活用した高大連携 講義配信や合同研究など どの地域でも質の高い教育

 道教委は令和3年度、遠隔授業等を活用した高大連携の取組を検討している。北海道大学など道内各大学協力のもと、地域連携特例校や離島の高校などに対し、大学の授業配信、学生との合同研究や留学生との...

(2020-10-09)  全て読む

道教委 第1回教員育成協議会 教職の魅力など情報発信 労働条件 イメージ改善を

第1回道教員育成協議会  道教委は6日、札幌市内の道第2水産ビルで第1回道教員育成協議会を開いた。教職に就く魅力の発信、ソーシャルメディアを活用した情報発信など、本年度の取組の重点を確認。教員の担い手確保に向け、委...

(2020-10-09)  全て読む

第3回全道代表高校長研 道教委所管事項〈下〉 4間口以上校通信速度増速 情報セキュリティ訪問支援

◆教育環境支援課 【遠隔授業の集中化】  9月、仮称・道高校遠隔授業配信拠点からの遠隔授業の配信に向け、配信対象となる地域連携特例校および離島の道立高校(以下、特例校等)から、来年度の受...

(2020-10-09)  全て読む

オホーツク局 管理職人事基準決定 1校勤続 3年基本に 3年度当初人事から適用へ

 【網走発】オホーツク教育局は、管内公立小中学校管理職人事異動実施基準を決定した。「1校の基準勤務年数は3年を基本とする」「同一市町村での勤務は原則として同一職連続で2校までとする」など4点...

(2020-10-08)  全て読む

道教委 教職の魅力発信へ新事業 採用特設サイト開設 教育大と連携 動画作成など

 道教委は文部科学省の委託を受け、教職の魅力発信ソーシャルメディアプロジェクトを開始した。ホームページに「教員採用特設サイト」を開設し、教員養成大学の情報や採用事例を掲載。教職の魅力をPRす...

(2020-10-08)  全て読む

第3回全道代表高校長研 道教委所管事項〈上〉 海外とオンラインで交流 高校入選 条件付きで遠隔面接

 道教委は5日、札幌市内の道第2水産ビルで令和2年度第3回全道代表高校長研究協議会を開き、各課所管事項を説明した。3年度道立高校入学者選抜においては新型コロナウイルス感染予防の観点から、受検...

(2020-10-08)  全て読む

道教委・小玉教育長が記者会見 学習指導員 人材確保へ 希望全校への配置目指し 

 道教委の小玉俊宏教育長は6日の記者会見で、学習指導員やスクール・サポート・スタッフを、希望するすべての学校に配置できるよう人材確保に努めていく考えを示した。もうひとつのクライマクス事業では...

(2020-10-08)  全て読む

伊達開来高など3年度新設を決定 道立学校条例改正

 2日の3定道議会で、道立学校条例の一部を改正する条例が可決された。  令和3年度に伊達高校と伊達緑丘高校の再編統合によって新設する高校を「伊達開来(かいき)高校」、札幌白陵高校校舎に新設...

(2020-10-07)  全て読む

道教委 カラフル・スプラウト ICT活用し文化芸術祭 障がいある子の才能開花

 道教委は、「Colorful Sprout(カラフル・スプラウト) by ICT」プロジェクトを開始する。ICTを活用し、障がいのある子どもの才能を開花させようという取組。バーチャルキャラ...

(2020-10-07)  全て読む