文科省 学校保健・学校安全表彰　札幌手稲東小　小池氏ら６人　１１月 宮崎市で表彰式

（国 2024-10-07付）

　文部科学省は６年度学校保健・学校安全表彰（文科大臣表彰）の受賞者を決定した。道内からは、学校保健関係で札幌市立手稲東小学校の小池明美学校医ら６人が選ばれた。表彰式は１１月７日に宮崎県宮崎市で開催される６年度全国学校保健・安全研究大会で実施する。

　表彰は、学校保健・学校安全の普及と向上に尽力し、多大な成果を上げた個人・学校等を表彰するもの。学校安全関係の道内受賞者はいなかった。

　受賞者と功績概要はつぎのとおり。＝敬称略＝

【学校保健関係】

▼学校医

▽小池明美（札幌市手稲東小）

　平成１１年１２月から今日までの長年にわたり、学校医（内科）として、児童の定期健康診断はもとより、札幌市における肥満傾向児童の抽出基準や医療機関受診時の検査項目を作成するなど、指導的立場で学校保健の向上と発展に大きく貢献している。

　また日本小児科医会乳幼児・学校保健委員、北海道小児科医会常任理事の要職を歴任するなど、地域医療の充実のために献身的に取り組んでおり、その功績は誠に顕著である。

▼学校歯科医

▽柴田信行（元室蘭市知利別小）

　長年にわたり開業歯科医として地域歯科医療の発展向上に努めるとともに、昭和５６年１０月から令和２年３月まで、室蘭市立知利別小学校学校歯科医として、児童の歯・口の健康づくりに重点を置いた効果的な学校歯科健康診断を実践した。平成２５年には、室蘭歯科医師会副会長等の歴任や歯・口腔の保健思想の普及と発展に寄与した功績が認められ、日本学校歯科医師会会長から表彰されており、長年にわたる学校歯科医としての着実な活動は、室蘭市はもとより全道学校歯科医の模範となり、厚い信頼を得ている。

▽練合哲哉（余市町大川小）

　長年にわたり開業歯科医として地域歯科医療の発展向上に努めるとともに、平成５年４月から今日まで余市町内小・中学校の学校歯科医として、児童生徒の歯・口の健康づくりに重点を置いた効果的な学校歯科健康診断を実践するなど、余市町における学校歯科保健の確立を図り、その後も充実・発展向上に寄与した功績は大きなものがある。また、長年にわたる学校歯科医としての着実な活動は、余市町はもとより全道学校歯科医の模範となり、厚い信頼を得ている。

▽濱中征三（釧路鶴野支援）

　長年にわたり開業歯科医として地域歯科医療の発展向上に努めるとともに、昭和６０年１２月から今日まで道立特別支援学校の学校歯科医として、聴覚や知的に障がいのある幼児児童生徒の口腔内の衛生管理や歯科疾患の未然防止、早期発見に努めた。また、コロナ禍においては、感染予防と口腔内の衛生管理について、専門医の立場から指導助言を行うなど、学校保健の推進に貢献した功績は誠に顕著である。

▽葭本正美（釧路市美原中）

　長年にわたり開業歯科医として地域歯科医療の発展向上に努めるとともに、昭和５７年４月から今日まで釧路市立美原中学校学校歯科医として、学校環境衛生の維持および改善、歯科疾病の予防措置、保健指導等を通じて生徒の健康の保持増進に尽力するなどして、釧路市における学校歯科保健の確立を図り、その後も充実・発展向上に寄与した功績は誠に顕著である。

▼学校薬剤師

▽中村博幸（札幌市真駒内中）

　昭和４９年から、長年にわたり勤務薬剤師として業務に従事する傍ら、札幌薬剤師会において監事等を歴任し、事業計画の立案、学校薬剤師に関する各種大会、企画、運営への助力に努めるなど功績は顕著である。また、昭和５８年から現在まで、札幌市から学校薬剤師の委嘱を受け、児童生徒の健康管理、学校環境、保健衛生の改善および向上に日々努力している功労は極めて大きい。

(国 2024-10-07付)