静内農高生が小玉教育長表敬訪問　生産・育成馬の成果報告　育てた馬　過去最高額に

（学校 2020-10-09付）

山形さん（左）が小玉教育長に「健叶」の写真を贈呈

　公立高校で唯一サラブレッドを生産している静内農業高校（佐藤裕二校長）の３年生５人と佐藤校長、小林忍教諭が６日、道教委の小玉俊宏教育長を表敬訪問した。８月に新ひだか町で行われたサマーセールで、育てた競走馬１頭が２５００万円で落札されたことを報告。小玉教育長は「協力してくれた人たちへの感謝の気持ちを忘れずに」と述べ、生徒をたたえた。

　同校は、日本の公立高校で唯一、サラブレッドの生産、育成などを手掛ける教育活動を展開している。昨年５月に生まれた馬を８月に新ひだか町で行われたサマーセールの競りに上場。２５００万円で落札され、同校にとって過去最高価格だった５２０万円を大幅に上回った。

　６日、佐藤校長らと生徒５人が小玉教育長を訪問。代表の山形采さんが小玉教育長に競走馬「健叶（けんと）」の写真立てを手渡した。

　山形さんは、誕生した馬に「健康で育ち、私たちの夢を叶えてほしい」との願いを込めて名付け、愛情を込めて育てたことや、過去最高の落札額となったことを報告。「高校生が育てた馬がプロの競馬関係者に認めてもらえたと思えた瞬間だった」と喜びを語る一方、「健叶が生まれた日からのことがよみがえり、涙が止まらなかった」と当時の心情を伝えた。

　小玉教育長は生徒の取組をたたえ、「保護者やクラスメートたちへの感謝の気持ちを忘れないでほしい」と述べた。

(学校 2020-10-09付)