岩見沢緑陵高　新たな形の学校祭　企画楽しみ　思い出共有　人数制限など感染対策徹底

（コロナウイルス関連 2020-10-19付）

特設会場でのクイズの様子

　【岩見沢発】新型コロナウイルス感染症の影響で学校行事等が中止となる中、岩見沢緑陵高校（宮澤一校長）は８・９日の２日間、感染対策に万全を期し、生徒が楽しめる新しい学校祭を展開した。生徒会や放送局、有志の生徒らが中心となり、各教室のテレビに、事前に録画した映像のほか、感染対策を徹底した特設会場でのイベントの様子を生中継。オンラインで映像を共有することで、生徒一人ひとりの思い出に残る取組となった。

　例年の学校祭では、仮装コンテストやダンス、カラオケなどのステージ発表などを一般に公開してきたが、ことしはすべて中止。感染対策を考慮した上で、生徒たちが最大限楽しめる形を検討し、例年とは大きく形式を変えて実施した。

　当日、開会式のあと、グレーテストムービーとしてフリーテーマで各クラスが事前に撮影し、バラエティー番組やテレビドラマをなぞらえて編集した動画を各教室に流した。

　緑陵ライブでは、クイズやドッジラン、アーチェリーなど２日間で計１４イベントを開催。イベントの内容は、すべてソーシャルディスタンスなど感染対策に配慮して生徒会が考案した。

　クイズでは、各クラスの代表生徒３人がなぞなぞや時事問題に回答し、点数を競い合った。その様子を生中継し、全校生徒が視聴して楽しんだ。

　毎年作成している展示用のステンドグラスも、ことしはひと工夫。密を避けるため、台紙を分割して個別で作業し、それを貼り合わせて１枚の大きな作品に仕上げた。

　一般公開は中止したが、生徒制作の動画などはインターネットで配信する。

　生徒会長の小川舞桜さん（３年）は「ことしは学校祭をできるか分からなかったので、できてうれしい。自分一人ではできないことも多く、チームの大切さを学んだ。この先の進路に生かしていきたい」と、貴重な経験となったことを語った。

　司会を務めるなど生徒会をサポートした成田拓海君（３年）は「こういった機会をつくってくれた先生方に感謝している」と話していた。

(コロナウイルス関連 2020-10-19付)