名寄産業高建築システム科２年　大規模工事を体感　旭川市庁舎建替など見学

（学校 2020-10-29付）

旭川建設業協会主催。生徒１７人が参加した

　【旭川発】名寄産業高校（坂野裕悦校長）建築システム科２年生１７人は２０日、旭川建設業協会主催の工事現場見学会に参加した。旭川市内の市総合庁舎建替新築工事など２現場を訪れ、大規模建築工事を肌で味わうとともに、将来の仕事について考えを深めた。

　協会は、若手技術者の育成・確保に向けた入職促進の取組の一つとして、建築委員会主導で、同校などを対象に毎年見学会を実施している。

　午前中に士別市内のてしおがわ土地改良区事務所庁舎等建設工事、午後に旭川市の総合庁舎建替新築工事の現場を訪問した。

　うち、旭川市総合庁舎建替新築工事の現場では、市建築部の岡田光弘次長が「道北でこれだけ大規模な現場は中々見ることができない。じっくり見てほしい」と呼びかけた。

　利波寛之作業所長は「将来、歴史に残る建物の見学なので、有意義に学んで、建築の仕事により興味をもってほしい」と述べた。

　つぎに、現場担当者が工事内容、これまでの作業工程を動画を交えて解説したあと、現場見学。生徒は担当者の案内のもと、コンクリートの打設やクレーンによる資材の搬入など基礎工事の様子を興味深そうに眺めていた。

　質疑応答では、「女性は働いているのか」「１日にどれくらいの人が働いているのか」などの質問が挙がっていた。

　参加した生徒の一人は「普段できない珍しい体験ができた。きょうの経験を今後の就職活動につなげていきたい」と話していた。

(学校 2020-10-29付)