北翔大大学院　スポーツ科学の拠点に　生涯スポーツ学専攻で博士後期課程開設　東北以北で初

（学校 2020-11-02付）

記者会見する山谷学長（左から２番目）ら

　北翔大学（山谷敬三郎学長）は、大学院生涯スポーツ学研究科生涯スポーツ学専攻において、令和３年４月から「博士後期課程」を開設する。１０月２３日に文部科学省から正式に認可された。「博士（スポーツ科学）」の学位を取得できる博士後期課程の開設は東北以北で初、北海道唯一となる。

　同課程の目的は、「氷雪寒冷圏域を中心とした生涯スポーツの推進に向けて、高度な学問的専門知識、科学的分析能力を備えた人材を養成し、スポーツ科学・生涯スポーツ学の推進に貢献する」こと。

　研究分野は「スポーツ科学研究分野」と「生涯スポーツ学研究分野」の２分野。冬季スポーツ選手を中心としたスポーツ選手の競技力向上を目指した医科学的サポート研究や、地域住民の健康寿命延伸・QOL向上に関する研究を進める。

　専任教員は１２人。いずれもスポーツ科学を専門とし、国内外の学会等で活躍する教員で、うち８人が博士論文を指導可能な研究指導教員となる。

　入学定員は３人。取得できる学位は「博士（スポーツ科学）」。入試日は令和３年２月７日と３月７日。標準修業年限は３年だが、長期履修制度によって最長６年まで在学可能。

　１０月２９日に同大で開いた記者会見では、山谷学長、川西正志生涯スポーツ学研究科研究科長（３年４月就任）ら４人が登壇。

　冒頭、山谷学長があいさつに立ち「来年４月からは現在の北方圏生涯スポーツ研究センターをスポーツ科学センターという形で充実させ、研究・教育活動の充実を図っていきたい」と意気込みを述べた。

　また、川西研究科長はこれまでの経緯や研究内容を説明。「北海道では大学院があまりなく、特にスポーツ科学は存在しない。健康問題は非常に注目されており、ニーズに応える研究分野と思う。多様な科目を用意し、北海道から良い人材を育てられれば」「冬季スポーツの科学的サポート、できれば札幌冬季オリンピックを見据えたアスリートへの科学的サポートができる人材を育成したい」などの方針を示し、「道民の生涯スポーツの振興・健康づくりの拠点としていきたい」との思いを語った。

(学校 2020-11-02付)