３年生がＳＤＧｓ研究の成果を　高校生にできることは　鹿追高　総合学習発表会

（学校 2020-10-28付）

海外と接続しオールイングリッシュで展開

　【帯広発】鹿追高校（俵谷俊彦校長）は１５日、同校で３学年総合学習発表会「Ｗｏｒｌｄ　Ｓｔｕｄｙ（ＳＤＧｓ　私たちにできること）」を開いた。３年生５３人と、ウェブ会議システムでカナダ、ペルー、アメリカからパネリスト４人が参加。３年生１７班の中から２班によるＳＤＧｓ研究の発表と、世界各国の人とのパネルディスカッションなどを通じ、持続可能な地域の創り手として、高校生が取り組めることを考えた。

　発表会は、「異なった価値観を受け入れ、協働して持続可能な社会を構築するためにどのような開発を行うべきかをグローバルな視点で考える」「世界の人と日本の生徒や地域住民と共通のテーマでつながり、意見を交わすことで、世界を共有していることに気づき、自分たちは何を発信し取り組むことができるかを考える」の２点を目標に設定した。

　カナダなど３ヵ国と接続し、オールイングリッシュで行われた。

　冒頭、俵谷校長があいさつ。趣旨を説明するとともに、貴重な機会を楽しむよう呼びかけた。

　はじめに、パネリストを紹介。カナダから元鹿追町教委ＡＬＴのアーロン・エレクサンダーさん、カナダ短期留学現地添乗員のリコ・ルーベルさん、ペルーとアメリカからは留学中の鹿追高教員２人がＺｏｏｍで参加した。

　続いて、１７班の中から事前発表を経て選ばれた「つくる責任、つかう責任」（折笠礼奈さん、茂古沼明里さん、齊藤永遠さん）と「ＳＤＧｓの認知度について」（國島瑠奈さん、渡邊里紗さん、石川花さん、森谷玲奈さん）が意見を発表。

　うち、「つくる責任、つかう責任」では、世界と日本の食品廃棄量を比較し、家庭から出る生ごみとスーパーやレストランで廃棄されているごみ量などのデータを提示。グローバル企業や政府の取組と社会的責任を取り上げながら、高校生から取り組める環境負荷の低い暮らし方について発表した。

　引き続き、発表内容やこれまでの生徒たちの取組を踏まえて、各国からの参加者とディスカッションするワークショップを展開。

　また、札幌市環境局環境政策課の佐竹輝洋環境政策担当係長が「ＳＤＧｓ　未来都市・札幌の取組と高校生」と題して講演した。

(学校 2020-10-28付)