余市紅志高　生徒企画バスツアー　まちの魅力丁寧に紹介　道教委ＯＰＥＮプロジェクト

（学校 2020-10-26付）

生徒がガイドを務め見どころを案内した

　【小樽発】道教委「高校ＯＰＥＮプロジェクト」指定校の余市紅志高校（生田仁志校長）の３年生が企画したバスツアーが１０月上旬に行われた。生徒８人がガイド役を務め、ツアーに応募した２０人に、町内におけるビュースポットのブドウ畑やワイン醸造所などを案内し、まちの魅力を紹介した。

　余市紅志高は、平成３０年度から道ふるさと・みらい創生推進事業の高校ＯＰＥＮプロジェクトに指定されている。研究主題「農業の高度化・６次産業化への貢献～北のフルーツ王国ワイン特区と連携した町づくり」のもと、地域の関係機関等と連携・協働する中で社会的・職業的自立に向けて必要な資質・能力を身に付け、地域課題解決を図るため、実践的研究を展開している。

　生徒は福祉班、観光班、多言語化班、交通班、農業班に分かれて活動。研究のテーマには「新ビュースポット（余市八景）の普及に向けたマップ作成とツアーでのガイド活動」「ワインツーリズムを具体化するツアー計画、運営」「ワイン加工用ブドウ苗生産の高品質化に向けた接ぎ木、ウイルスフリー苗生産と技術習得」など５点を設定した　

　本年度は研究の最終年度に当たるため、これまでのフィールドワークや調査結果を取りまとめてワインツーリズムを計画。中央バスグループのシィービーツアーズに企画をもち込み、指導を受けながらツアーの実施に向けて準備を進めてきた。

　当日は、生徒の案内のもと、田崎ヴィンヤードなどのワイン用ブドウ畑を含むビュースポットを巡った。同校でウイルスフリー苗生産を体験するなど、参加者は余市の秋を楽しむとともに、同校の取組について理解を深めた。

　参加者からは、「高校生が親切に案内してくれて楽しかった」「学校での実験は難しかったが、数十年ぶりの顕微鏡で楽しかった」などの感想が。生徒の一人は「慣れない取組で、目が回りそうだったけれど、ツアーに参加してくれたお客さんの声がうれしかった」と話していた。

　バスツアーに参加者として同行した生田校長は「多くの人々のアドバイスや協力のもと実現したツアー。生徒の成長と地域と共に歩む学校の在り方を確かめることができたのが大きな収穫だった」と振り返った。

(学校 2020-10-26付)