春光台未来プロジェクト 優しいまちへ意見交流 春光台CSが地域と連携し(学校 2020-10-21付)
高台小児童会と春光台中生徒会が取組を発表
【旭川発】旭川市立春光台中学校(千葉雅樹校長)と旭川市立高台小学校(荒川義弘校長)による春光台学校運営協議会(=CS)は9月下旬、春光台中で春光台未来プロジェクトを開いた。春光台SOS安心ネットワークとの連携事業で、旭川大学が協力。参加した児童会・生徒会、地域住民らは、パネルディスカッションや多世代での意見交流などを通して地域の未来を共に考えた。
事業は、小・中学生、地域住民が将来に向けた地域づくりについて話し合う取組。主体となる春光台SOS安心ネットワークでは、地域に点在する福祉事業所やその他の機関と住民組織が手を取り合い、地域で暮らす住民が安心・安全に暮らせるまちづくりを目指している。
前年度から本格的に始動した春光台CSでは、春光台中・高台小と地域が様々な活動を通して連携を深めている。ネットワークとの連携は初めて。
当日、旭川大保健福祉学部コミュニティ福祉学科の栗田克実准教授とゼミ生が運営に協力。
春光台中生徒会が考えたサブテーマ「広げよう3つの輪(笑顔・優しさ・交流)」のもと、笑顔と優しさに満ちあふれる、みんなが交流できる春光台にすることをコンセプトに、地域づくりの課題解決へ取り組んだ。
開会あいさつのあと、栗田准教授のゼミ生が「子どもから大人まで住みやすい春光台を目指して」と題して発表。ネットワーク設立の経緯や目的、活動などを紹介した上で、みんながネットワークの一員としてできることで支え合うよう呼びかけた。
パネルディスカッションでは、パネリストに高台小児童会長、春光台中生徒会長、ゼミ生、地域づくり協力者、ネットワーク会長が登壇。栗田准教授がコーディネーターを務めた。
うち、「10年後の春光台について」をテーマに発表した高台小は、高学年児童対象のインタビューから春光台の良い所や課題を集約。これらをもとに、10年後の春光台に向けてこれからできることを提言した。
春光台中は、「愛LOVE春光台」と題して発表。全校生徒を対象としたアンケートから、地域の良さや課題、理想とする未来像などをまとめた。未来の春光台像として、「安心・安全な春光台」「人が集まる楽しい春光台」「いつまで変わらない春光台」を提示。そのために今、自分たちができることを挙げ、生徒会を中心に活動していくことを伝えた。
続いて、グループワークを実施。様々な立場の参加者から構成される7グループに分かれ、「2030年、“笑顔・優しさ・つながり”そして愛にあふれた春光台をつくるために」をテーマに異世代で意見交流した。
春光台中の千葉校長は、「多世代の方々との意見交流ができたことが地域を築いていく第一歩であると感じた」と感想を。また、コロナ禍で活動が縮小した生徒会本部役員の輝ける場ができたことや、同校の本年度の課題「表現力の育成」につながる取組ができたことなど、中学校としての成果を実感していた。
(学校 2020-10-21付)
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