警戒ステージ移行　道立校行動基準　同居家族発熱でも出停　道教委　健康確認は玄関内で

（コロナウイルス関連 2020-10-30付）

　道教委は２８日、新型コロナウイルス感染症の警戒ステージ移行に伴う道立学校の行動基準について各道立学校長に通知した。新たに、児童生徒の同居家族に風邪症状がみられる場合も出席停止の措置を取るとしたほか、健康観察表の確認を玄関内等で行うことを周知。札幌市を除く市町村教委教育長などにも通知し、首長や衛生主管部局と相談して適切な対応を取るよう求めた。

　道は２８日の道新型コロナウイルス感染症対策本部会議で、道における警戒ステージを１から２に移行することを決定。同日から２週間を集中対策期間とし、特措法に基づく協力を道民に要請した。

　これを受けて道教委は、同日付で各道立学校長に通知を発出。文部科学省の『学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル』で示す「新しい生活様式を踏まえた学校の行動基準」の地域の感染レベルを１から２に移行し、あらためて感染症対策の確認を求めた。

　留意事項として６点を示し、児童生徒の同居家族に発熱などの風邪症状がみられる場合においても出席停止の措置を取ること、健康観察表の確認は校舎に入る前の玄関内などで行うことを新たに示した。

　また、引き続き児童生徒が３密（換気の悪い密閉空間、多数が集まる密集場所、間近で会話や発声をする密接場面）の感染リスクを理解し、自ら避ける行動を取ることができるよう指導することを要請。学級内では１㍍を目安に最大限の間隔をとるよう座席を配置すること、身体的距離が十分確保できる場合を除きマスク着用の徹底をあらためて指導することを求めた。

　このほか、感染者、濃厚接触者とその家族への誤解・偏見に基づく差別をしないよう、指導の徹底を要請した。

　各教育局長、札幌市を除く市町村教委教育長に対しても通知を発出。文科省のマニュアルに基づき、首長、衛生主管部局と相談して適切な対応を求めた。

(コロナウイルス関連 2020-10-30付)