感染予防の保護者向け資料作成　同居家族に症状　出停　道教委　家庭内感染急増で

（コロナウイルス関連 2020-11-12付）

　道教委は、新型コロナウイルス感染症拡大を踏まえた道の警戒ステージ移行に伴い、保護者への感染予防の協力を図るため、資料『保護者の皆様へＶｅｒ．４』を作成した。文部科学省が定める学校の行動基準レベル２に合わせた内容とし、児童生徒等の感染に関して家庭内感染が多くなっている現状から、同居する家族に症状がある場合も出席停止にするなどの対応を盛り込んだ。

　道の警戒ステージ移行に伴う学校における感染症対策の徹底について、道教委は道立学校長などに対して今月７日付で通知した。

　道内各地で集団感染が発生するなど感染者が増加している状況に鑑み、各学校における感染症対策の徹底に加え、各家庭に対し感染予防の協力を得ることが不可欠であることから、保護者への周知を図る資料を作成した。

　資料は、国が示した『学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル～学校の新しい生活様式』による学校の行動基準のレベル２に対応したもの。

　同居する家族に症状がある場合も出席停止になるとし、当該者の症状が消失するまで自宅で休養するなどの対応を新たに盛り込んだ。

　また、児童生徒等の感染に関し、感染経路は家庭内が多く、一部に活動範囲が広い高校生などで感染経路が不明な事例があることを指摘。家庭内でも、３密回避や手洗いなど感染予防に取り組むよう求めている。

　道教委は、道内全域にわたる新規感染者の急増と、これに伴って児童生徒等の感染が増加傾向にあることなどを踏まえ、学校行動基準がレベル１の市町村においても、レベル２への移行を再度検討した上で、保護者への周知を求める学校教育局長名依頼文を各道立学校長、市町村教委教育長（札幌市除く）に対し、１０日付で発出した。

(コロナウイルス関連 2020-11-12付)