札幌市教委　卒業式等の対応通知　保護者ら参加範囲示す　歌唱は近距離対面避けて

（札幌市 2020-11-16付）

　札幌市教委は、１１日付で市立の幼稚園長・学校長に対して通知「市立幼稚園・学校における卒業式・入学式の対応について」を発出した。卒業式・入学式における在校生・保護者の参加範囲について、感染症対策の徹底に支障がある場合、在校生は「卒業生・新入生および特定の学年のみの参加」、保護者は「校内の別室で視聴する」などの対応を取るよう要請。歌唱などの実施については「幼児児童生徒間の距離を保つとともに、近距離での対面は避ける」などの対策に考慮して実施を検討するよう求めている。

　卒業式・入学式における参加者の範囲について、在校生は、「幼稚園教育要領・学習指導要領の趣旨を踏まえ、間隔を保つことができる場合は式場内での参加が望ましい」とした上で、園・学校の規模や施設状況等の実情によって、感染症対策の徹底に支障がある場合は「卒業生・新入生のみ、特定の学年のみの参加」などの対応を取るよう要請。保護者については「間隔を保つことができる場合は、式場内での参観が望ましい」とした上で、難しい場合は、参観者数を縮減したり放送機器を活用して校内の別室で視聴したりするなどの対応を取るよう求めた。

　式の内容については、「新しい生活の展開への動機付けとなるような式とする」とし、幼児児童生徒の活動を式の内容として位置付ける場合は、感染症対策の徹底に支障がないものとする。

　また、当日の活動に向けた準備段階においても同様の扱いを求めた。

　歌唱や器楽演奏、呼びかけなどの活動を実施する場合は、感染症対策（飛まつ防止）の観点から、①幼児児童生徒間の距離を保つとともに、近距離での対面は避ける②大声を出すことは避ける③感染症に対して幼児児童生徒が感じる不安の度合いは様々であり、きめ細かな配慮が必要である④事前の練習や準備などにおいても、３密が起きないよう徹底する―ことなどに十分に考慮して実施を検討するよう呼びかけている。

(札幌市 2020-11-16付)