感染予防に配慮した小学校体育　スキー学習の留意点を　札幌市教委が資料作成

（札幌市 2020-11-17付）

　札幌市教委は、感染予防に配慮した小学校体育学習「スキー遊び・スキー」における配慮事項を示した資料・動画を作成した。配慮のポイントとして、スキー場を利用する場合、リフト乗り場の整列の仕方やリフトの乗り方などについて、事前に利用するスキー場に確認した上で、利用当日の指導内容等を計画することなどを提示。また、リフト・ゴンドラの利用上の注意点など、スキー場での学習を実施する際の留意点を示した。

　本年度新規「学校における運動機会の充実を図る環境整備推進事業」の一環で作成したもの。事業は、学校において子どもが日常的に運動に親しむことができる取組の充実と、それを支える環境整備によって、子どもの運動に対する意欲の向上、運動習慣の定着を図ることをねらいとしている。

　これまで、小学校の器械運動（マット運動・跳び箱運動）編、「鬼遊び」編、「ボール運動系（ゴール型）」、中学校の「武道（柔道）」編を作成。今回は、小学校体育学習「スキー遊び・スキー」における配慮事項を示した資料・動画を新たに作成した。

　配慮のポイントとして、用具の準備、片付けや整列時、グラウンドのスキー山を登る際など、児童同士が近接する頻度が多くならないよう、一定の距離を保つ方法などについて具体的に指導するよう周知。

　指導に当たっては、児童と一定の距離を保つよう留意するとともに、やむを得ない場合は、ちゅうちょせずに児童の安全確保に努めるよう呼びかけている。

　スキー場を利用する場合は、リフト乗り場の整列の仕方やリフトの乗り方などについて、事前に利用するスキー場に確認した上で、利用当日の指導内容等を計画すること。また、事前に児童、保護者等に感染症対策を含めた実施方法等について周知するよう求めた。

　スキー場において、斜面で整列する際などの安全上、児童同士の距離を十分に確保できない場合は、できるだけ簡潔な指導にとどめるなど、整列している時間を短くするように心がける必要性を示した。

　このほか、リフト・ゴンドラや休憩時のセンターハウス、ロッジにおける利用上の注意点など、スキー場での学習を実施する際の留意点を例示した。

(札幌市 2020-11-17付)