札幌市教委等管理の教職員履歴書　来年度からデータ化　作業負担減らし業務改善

（札幌市 2020-11-17付）

　札幌市教委は、各園・学校、市教委で管理している教職員履歴書（個人票）について、来年度から紙媒体での取扱いを廃止し、人事記録台帳データで取り扱う。正規職員が対象で毎年５月に格納。データ化によって市教委が一括で管理することから、引き渡しなどの作業負担軽減を図り、業務改善を目指す考え。

　現在、園・学校および市教委において管理している個人票は紙媒体で取り扱っている。毎年、各園・学校の管理職などが市教委保管分の個人票を引き取りに来たあと、各園・学校において所属職員が市教委保管分と各園・学校保管分をそれぞれ更新し、提出していた。

　データ化した職員の情報は市教委が一括で管理。各園・学校における個人票の引き取りや引き渡し、所属職員への配布、取りまとめ作業などがなくなるため、業務改善が図られる。

　個人票の廃止によって、データの人事記録台帳で管理されなくなる情報は、①校長会・教頭会の役職②電話番号③担当学年教科等④研究団体への加入歴⑤現在までの併職⑥健康状態⑦傷病歴⑧家族の状況―の８項目。

　各校でこれらの情報を必要とする場合は、園・学校の事情に応じて使用することも可能。データは来年から毎年５月中旬に、市教委と各園・学校との共有サーバーに格納する。

　対象は正規職員で、ことし退職予定で再任用を希望していない職員や臨時・非常勤職員は除く。

　なお、人事記録台帳データの取扱いに伴い、職員の顔写真が必要となる。写真データは来年１月下旬までの提出を求めており、更新は１０年ごとを予定している。

(札幌市 2020-11-17付)