新川小にスクールバス　札幌市教委　登校時間差解消へ

（札幌市 2020-11-18付）

　札幌市教委は、新川小学校へスクールバスを導入する。市教委の業務委託によるバスの導入は市内で２校目。１２月中旬から朝の便を１台導入し、児童の登校時間差の解消を目指す。

　現在、市内でスクールバスを導入しているのは資生館小学校の１校のみ。

　新川小校区は、新川に沿って細長い校区であり、学校は東端に位置する。新川地区と新川西地区から通う児童が在籍しており、かつて区画整理事業や住宅建設が活発に行われた新川西地区に居住する多くの児童は２㌔㍍以上離れた自宅から通学しなければいけないことから、新川西地区に居住する多くの児童はバスで通学している。なお、バスを使用する際の通学定期料金は助成対象となる。

　ことし５月１日時点で新川小の児童数は６６４人。うち通学定期料金の助成対象となっているのは４４８人で、約７割を超える児童がバスで通学している。

　登校する際のバスは、一般の路線バスと北海道中央バスが運行している児童専用のスクール便２便の計３便体制。新川西３条４丁目のバス停を出発し、１便目が午前７時４５分発、２便目が７時５０分発、３便目が８時１０分発となっており、３便目に乗車すると８時２５分の登校時間には間に合わない。このため、バスは２便で満員となる状況で３便目に乗車する児童と登校時間に若干の遅れが生じている。

　市教委はこうした登校時間差を解消すべく、１３日付で一般競争入札「新川小学校スクールバス運行等業務」を告示。登校時間帯に導入する大型バス１台を扱う業者を募る。

　導入開始は１２月１４日からで、乗車定員５０人程度のバス１台で、平日の登校時間帯のみ運行を予定している。

(札幌市 2020-11-18付)