スクールアートライブ２０２０　前を向いて生きよう　札幌平岸高２年生の作品

（札幌市 2020-11-19付）

未来への希望を表現した

　市立札幌平岸高校（横関直幸校長）デザインアートコースの２年生は、７日から札幌駅前通地下歩行空間で開かれているスクールアートライブ２０２０に作品を出品している。テーマ「今、私たちが伝えたいこと」のもと、「ｆｒｏｍ　ｎｏｗ　ｏｎ」と題して絵画を制作。様々な状況下でも前を向いて生きていこうというメッセージを込め、描いたという。作品の制作風景は動画共有サイトＹｏｕＴｕｂｅで視聴できる。展示は２３日まで。

　スクールアートライブ２０２０は、さっぽろアートステージ実行委員会が主催。スクールアートライブのほか、市内の小中高校生が演奏を発表するさっぽろスクール音楽祭など音楽、美術、演劇など多彩な芸術分野に多くの市民が参加できるアートステージとして平成１７年から実施している。

　ことしは新型コロナウイルス感染症の影響で、例年実施していた集合形式での開催を一部変更。スクールアートライブは、例年、地下歩行空間で生徒が実演して描くライブドローイングを実施していたが、今回は中止とした。

　代わりに事前に制作した作品を地下歩行空間で展示したほか、制作動画レポートをＹｏｕＴｕｂｅで配信。作品と共に展示しているＱＲコードから確認できるほか、さっぽろアートステージＹｏｕＴｕｂｅチャンネルで閲覧できる。

　同校の作品は「ｆｒｏｍ　ｎｏｗ　ｏｎ」。空を飛ぶ白い鳩や、だるまを背景に手帳を持った高校生が微笑んでいる作品を描いた。作品と共に紹介している制作趣意をみると、「ことしはいろいろなことがあったが、“前を向こう”と語りかけるような作品をつくろうとアイデアを出し合った」「空飛ぶ鳩は平和への祈り、転んでも起き上がるという意味のだるま、少女が持っている手帳は未来を表している」としている。

　また、「見ている人に明るい気持ちになってほしい」との思いからパステルカラーを配色したという。

　スクールアートライブでは同校をはじめ、札幌あすかぜ高校、札幌北陵高校、札幌南高校、札幌大谷高校、北星学園大学附属高校の６校の作品を展示している。

(札幌市 2020-11-19付)