多世代交流創出へ　４年１０月着工　児童会館等と複合化　札幌市教委　元町北小改築

（札幌市 2020-11-20付）

　札幌市教委は、元町北小学校の校舎と児童会館・地域会議室を複合化する。市有建築物の配置基本方針に基づき、老朽化に伴う改築に併せて行うもの。小学校を地域コミュニティの拠点として、多世代交流の場を創出するとともに、地域全体の見守りで児童の安全確保を図る。複合施設は、令和４年１０月に着工、６年３月に竣工する見通し。

　市は平成２６年度、市有建築物の配置基本方針を策定。将来の環境変化に対応した柔軟な整備、運営を進めるため、公共施設の集約や多機能化を基本的方向性として示し、具体的な取組方針として「小学校を中心とした公共施設の複合化」を掲げている。

　身近な公共施設である小学校に、地域に必要な機能を配置。小学校を地域コミュニティーの拠点として、多世代交流の場を創出することや、地域全体の見守りによって、児童の安全を確保することをねらう。

　方針に基づいて改築・整備された学校は、２９年度に供用開始した二条小学校をはじめ、これまでに７校にのぼる。

　複合化した学校では、学校を使用していない時間帯に図書室を児童会館の活動として使用しているほか、複合施設であることを生かして、学校の生活科の学習時間に地域施設を訪問。児童会館のイベントで、地域住民や子どもたちが学校の体育館を活用している。

　元町北小では、老朽化に伴う改築に併せて、児童会館と地域の集会施設である地域会議室を複合化。各施設の配置は、施設間の相互利用や交流を想定して計画しており、児童の安全や良好な教育環境の確保を最優先に施設の管理運営方法を踏まえて検討している。

　令和４年１０月に着工、６年３月に竣工する見通し。

(札幌市 2020-11-20付)