絵本２２０冊寄贈受ける　札幌市　市内建設業者から

（札幌市 2020-11-16付）

中田社長（左）から絵本を受け取る山根局長

　札幌市子ども未来局は１０日、市内の道路工業㈱（中田隆博社長）から児童会館を利用する子どもたちに対する絵本２２０冊の寄贈を受けた。同社が平成２７年から取り組んでいる絵本寄贈プロジェクトの一環。山根真司局長は「コロナ禍で遊びが制限され、やきもきしている子どもも多い。じっくり絵本を楽しんでもらいたい」と話していた。

　昨年、創立７０周年（創業９５年）を迎えた同社は、子どもたちに「絵本に親しみ、豊かな心を育んでもらおう」と、絵本寄贈プロジェクトを始動。１５年から４年間で、市内すべての児童会館、ミニ児童会館、放課後子ども館計２０４館に絵本を贈呈したほか、道路の大切さを伝えるオリジナル絵本『こうたのあたらしいちず』を製作し、道と札幌市へ計４５０冊のほか、道内主要市町村などに寄贈している。

　これらの活動が子どもたちに好評で、感謝と喜びの声をかけられたことから、同社はプロジェクトの第２弾を開始。毎年２区ずつ、１館当たり５冊ずつ絵本を寄付する５ヵ年計画で、今回の寄贈は２年目となる。

　例年は各区の代表となる児童会館を訪問していたが、本年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、児童会館を所管する子ども未来局に一括して贈呈することに。中田社長らが同局を訪れ、山根局長に北区・清田区の児童館・ミニ児童会館４４館分の絵本２２０冊を手渡した。

　これに対し、山根局長が秋元克広市長からの感謝状のほか、児童会館の子どもたちから預かった手づくりのお礼状を伝達。「絵本は人と人との心温まるやり取りをもたらす児童会館の宝物」と謝意を伝えた。

　中田社長は「子どもたちの笑顔を見ることで私たちも元気をもらえる」と来年度以降の活動継続に意欲を示し、夢と想像力を育む絵本の力で「地域の将来を担う若者に育ってほしい」と期待を寄せた。

(札幌市 2020-11-16付)