３年度新設・札幌市芸術の森小　校章考案３人たたえる　石山東小・常盤小が表彰式

（札幌市 2020-11-13付）

左から若林教授、堀江さん、千葉さん、鈴木さん、神坂校長

　札幌市立石山東小学校（小松靖一校長）と常盤小学校（神坂淳校長）は１１日、令和３年度に両校が統合して開校する芸術の森小学校の校章デザインコンペティション表彰式を、建築中の芸術の森小学校校舎で開いた。校章を考案した札幌市立大学の学生のうち、最優秀賞は千葉彩織さん、優秀賞は鈴木萌乃さんと堀江海月さんに決定。３人に表彰状を授与した常盤小の神坂校長は「子どもたちが校章を決める過程に参加できたことは貴重な経験」と述べた。

　校章案は、両校の近隣に位置し、地域連携としてつながりのあった札幌市立大芸術の森キャンパスデザイン学部の学生が考案したもの。同大ではコロナ禍で大学に通うことが難しい状況の中、ウェブで学生から作品を募集し、３２作品が寄せられた。

　うち、１０作品を選定し、来年度から統合校に通う石山東小と常盤小の児童が９月に学級活動の一環でデザインを選ぶ授業を実施。両校の教職員も投票し、１０月５日の最終審査で千葉さんの作品が校章に決定した。

　表彰式では、神坂校長が「子どもたちが自分たちの新しく通う学校の校章を決める過程に参加できたことは幸せな経験。協力いただいた市立大には本当に感謝している」と述べ、３人に表彰状を授与した。

　優秀賞を受賞した鈴木さんは「芸術の森小の皆さんに一緒に考えてもらえてよかった」、堀江さんは「コロナ禍で大学に通う機会が減り、物足りない状況だった。自分に何かできることはないか考え、応募した。充実した経験だった」と述べた。

　最優秀賞の千葉さんは「新型コロナウイルス感染症の影響で課題が自由に制作できない中、何かデザインしたいと思い、応募したことがきっかけ。自然豊かな場所で学ぶ子どもたちに健やかに育ってほしいという思いを込めた」と校章に込めた思いを述べた。

　デザイン学部の若林尚樹教授は「今後１００年以上の歴史が続く立派な小学校になることを願い、校章のデザインを共に考案するという素晴らしい機会をいただき、感謝している。今後も様々な形で連携していきたい」と話していた。

(札幌市 2020-11-13付)