コロナ対策講じ７５校で　札幌市教委　２年度産婦人科医等派遣

（札幌市 2020-11-30付）

　札幌市教委は、本年度の産婦人科医および助産師による講師派遣事業について、札幌産婦人科医会・道助産師会の協力のもと、新型コロナウイルス感染症対策を講じながら実施している。産婦人科医を市内の中・高校５校、助産師を小・中・高校７０校に派遣。講演を通して、生命を尊重する心や自他の心と体を大切にする態度の育成など、性に関する指導の充実を図っている。

　事業は、産婦人科医・助産師を学校に派遣して講演を行うことで、生命を尊重する心、自他の心と体を大切にする態度、性に関する正しい知識をもって適切に行動する力を育むなど、性に関する指導の充実を図るもの。昭和６２年度から実施している。

　助産師、産婦人科医の派遣期間は、８月３１日から令和３年３月上旬まで。本年度は、産婦人科医師を中・高校５校に派遣。助産師は小・中・高校に対して前年度同様の過去最高数の７０校に派遣することとしており、現在、２２校への派遣が終了している。

　講演では、人間尊重の精神に根ざした異性観や生命の尊重を基盤とし、学習指導要領の内容に基づき、市教委の『性に関する指導の手引』を活用しながら児童生徒の発達の段階を踏まえるとともに、学校全体で共通理解を図ること、保護者の理解を得ることなどに配慮して行う。

　講演の実施に当たっては、最新版の「新型コロナウイルス感染症に対応した札幌市における教育活動のガイドライン」等に基づき、感染症対策を徹底する。

(札幌市 2020-11-30付)