道教委が全道高校教育改善研究協議会　感染症対策の徹底要請　生徒向けメッセージ活用を

（道・道教委 2020-12-09付）

本庁と１４管内をオンラインでつないだ

　道教委は７日、道庁本庁舎で第２回全道高校教育改善研究協議会を開いた。全道１４管内をオンラインでつなぎ、札幌市立高校長を除く道高校長協会本部役員のほか、石狩支部長を除く管内の代表高校長など３９人が出席。開会式で唐川智幸高校教育課長は、１０月以降札幌圏を中心に新型コロナウイルス感染症が拡大し、生徒や教職員にも感染者が確認されているなど危機的な状況にあると強調。道教委と道高校長協会が連名で生徒向けのメッセージを作成したことを説明、メッセージを活用して生徒への防止対策を徹底するよう求めた。

　本道の高校教育に関する学校経営上の諸課題等について研究協議を行い、学校運営全般の改善・充実に資することが目的。

　開会式では、唐川高校教育課長があいさつ。

　１０月以降、気温の低下に伴い新型コロナウイルス感染症の拡大傾向がみられ、高校においても生徒や教職員の感染が確認されていると指摘。１０月は学校閉鎖１校、学級閉鎖６校、１１月は学校閉鎖２校、学年閉鎖６校、学級閉鎖１４校であったとことを報告し、「札幌圏で臨時休業措置が多くなっている」と説明した。

　現在、各保健所が濃厚接触者の特定に時間を要しているケースが多く、一時的に休業とさせ、感染範囲を狭めて対応していると述べ、「３年生の就職活動や推薦入試などの時期と重なり、対応に苦慮する場面も多かったと思うが、感染症拡大防止対策の観点からの措置として理解いただきたい」と求めた。

　また、放課後等で学校をコントロールするのが難しい場面の対応策として、道教委と道高校長協会が連名で生徒向けに感染リスクの高い場所や行為について注意喚起するメッセージを作成したことを報告。メッセージを活用し、学校が休業等になったときの進路活動や各種学校行事などへの影響を具体的に説明するなどして、感染症対策を徹底するよう呼びかけた。

　続いて、各課の担当者が教育行政上の課題について説明や質疑応答したほか、高校長協会本部役員が進行して学校経営上の課題について研究協議を行った。

(道・道教委 2020-12-09付)