特色ある教育課程編成を　２年度の手引作成　道教委

（道・道教委 2020-12-07付）

　道教委は、『令和２年度高校教育課程編成・実施の手引』を作成した。本年度は、資質・能力の育成を目指す主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を進めることの観点を重視し、共通教科や専門教科の年間計画案や指導計画案などの資料を紹介。また、各教科ごとに解説している動画を提供。特色ある教育課程を編成・実施するよう求めている。

　手引は毎年、作成しているもの。４年度から始まる新学習指導要領について、改訂の基本的な考え方の一つに、「資質・能力の育成を目指す主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を進める」との表記がある。

　内容の重要度や生徒の学習の実態に応じて取扱いに軽重を加えることが大切であるとし、単元や題材などの内容、時間のまとまりを見通して指導計画を作成することが必要との観点を踏まえ、作成した。

　主な内容については、教育課程の編成にかかる事項のほか、単元の指導計画作成上の留意点について取り上げ、重点の置き方などに工夫した主体的・対話的で深い学びの実践例等を掲載。

　また、教室における対面指導とICTを活用した学習等との最適な組み合わせによって学習の効果の最大化を図ることができるよう、ICTを活用した学習活動も紹介している。

　さらに、共通教科や専門教科に関する教育課程の編成について、単元計画や指導計画などの資料のほか、新たな試みとして動画解説を用意している。

　道教委高校教育課は、各学校で手引が十分に活用され、生徒の資質・能力を育む効果的な指導の充実が図られるとともに、それぞれの地域や学校の実態に応じた、創意工夫を生かした特色ある教育課程が編成・実施されることを期待している。

(道・道教委 2020-12-07付)