道教委　授業改善推進チーム活用事業　校内組織の連携強化　研修会で遠軽南小取組紹介

（道・道教委 2020-12-03付）

ＴＴ授業視聴を踏まえ協議した（写真は上川会場）

　【網走発】道教委は１１月１９日、オホーツク合同庁舎などからオンラインで授業改善推進チーム活用事業ブロック別研修会を開いた。オホーツク教育局が主管し、上川、留萌、宗谷、オホーツクの授業改善推進教員３１人が参加。遠軽町立南小学校（畠山治夫校長）の取組紹介や、チーム・ティーチング（ＴＴ）による授業動画の視聴、交流などを通して、各地域の取組のさらなる充実を目指した。

　授業改善推進教員としての専門性や資質・能力の向上を図るとともに、今後の効果的な事業の推進に資することが目的。新型コロナウイルス感染症の拡大を踏まえ、オホーツク合同庁舎を主会場に、ウェブ会議システムＺｏｏｍで各教育局・各校と接続して実施した。

　オリエンテーションのあと、遠軽町立南小の佐藤進也教頭が事例紹介。推進チームの活用による授業改善の効果を挙げながら、事業を学校組織の活性化につなげるための取組として、①校内組織への参画②人材育成の取組―の２点を中心に取り上げた。

　①では、学校経営方針に推進チームの活用と数値目標を位置付けることで、全教職員の事業に対する意識をそろえ、取組の活性化を図っていることなどを説明。②では、若手教員が推進チームから授業の前後に幅広い視点で具体的な指導助言を受けることで、授業づくりのモチベーションにつながっていることを紹介した。

　成果として、チーム学校としての機運の向上が図られたことなどを紹介。今後の課題には、事業終了後を見据え、担任自らが授業改善を行えるように進めていく必要性を挙げた。

　続いて、同校で研究主任を務める大石和哉教諭が校内の研修部と推進チームがより強くつながるための取組について説明した。

　研修部と推進チームを効果的に機能させるための取組として、推進チームの校内研修への参加や、推進チーム通信『ぐるさぽ』による校内研修の推進などを紹介。

　両者のつながりを強化することで、互いの強みを生かして弱みを補うことができるメリットを挙げ、今後は共同プロジェクトなどを企画して互いの推進力を高めていくことを展望した。

　つぎに、同校の幸坂治朗教諭と鹿野内義宜教諭のＴＴによる２年１組の算数「九九づくり」の授業動画を公開。視聴に際して、授業改善推進教員の鹿野内教諭が授業のポイントや自身のＴ２としての役割などを説明した。

　参加者は、授業の視聴を通して参考になった点などを個人やチーム内で整理したあと、各地域の推進チームが混在する４グループに分かれて協議。

　このあと、２グループに分かれて各地域の事例を交流し、今後の効果的な事業推進に生かした。

(道・道教委 2020-12-03付)