根室局　根室振興局と若手職員合同研　部局の枠越え連携強化　遠隔参加の小玉教育長エール

（道・道教委 2020-11-30付）

若手職員２０人が参加した

　【釧路発】根室教育局は１８日、根室振興局との若手職員合同研修会を開いた。教育局および振興局地域政策課の若手職員計２０人が参加。振興局庁舎で集合形式で行ったが、「デジタル職場」をテーマとしたこともあり、参加者自身のデジタル端末を使用した。講師として遠隔参加した道教委の小玉俊宏教育長に対してプレゼンテーションしたほか、互いの業務紹介などを通して教育局と知事部局の連携を強化した。

　例年開催している若手職員研修会を振興局と合同で実施しようと教育局が企画したもの。教育行政上の課題、道職員としての心構えや知識の習得、意識改革の場にするとともに、知事部局との連携を強化することをねらった。

　実施に当たり、テーマを「デジタル職場のｅトレーニング」とし、参加者自身のデジタル端末を使うＢＹＯＤ（個人所有のスマートフォンやタブレットなどを業務で利用すること）スタイルを実験的に取り入れ、ウェブ会議システムＺoomを通して交流した。

　講師には、小玉教育長、振興局地域政策課の鈴木亜希那市町村係長を迎えた。小玉教育長は、本庁の教育長室から遠隔で参加した。

　はじめに、教育局および地域政策課それぞれの係の代表者が、自身の業務を説明。教育委員会と知事部局の業務について相互理解を深めた。

　続いて、教育局の若手職員８人が小玉教育長に対して、業務改善等をテーマに発表。提案内容は「全局に向けて手軽に質問～LINEのオープンチャットや庁内メールの利用」「地域に合わせた公用車の仕様」など多岐にわたった。発表後、小玉教育長がそれぞれの提案に対して講評した。

　最後に、鈴木係長が小玉教育長にインタビュー。これまでの経験や若手職員に期待することについて質問した。

　小玉教育長は「若いときから横の交流を大切にしてきた。この機会を活用して、横の連携をとっていろいろな価値観にふれていくと、多様な視点で物事をみることができるようになる」「大きな失敗と感じることがあってもリカバリーできる。ぜひいろいろなチャレンジをしてほしい」とエールを送った。

　若手職員と交流できたことに関し、「テーマによっては若手側から教えられる機会を気軽に取り入れたいと考えていたので、よい機会となった」と述べた。

　振興局の若手職員からは「これまで同じ建物で勤務していても接点はほとんどなかった。教育局の業務を知ることができてよかった」、教育局の若手職員からは「教育長から提案への講評をいただき大変刺激になった。仕事に対するモチベーションが上がった」といった感想が挙がった。

(道・道教委 2020-11-30付)