オホーツク局　小・中校長公募　対象校　紋別中に決定　１１日まで希望者募集

（道・道教委 2020-12-01付）

　【網走発】オホーツク教育局は、市町村立小・中学校長の管内公募における公募校を紋別市立紋別中学校に決定した。１１日まで希望者を募集しており、１２月中に面接選考を実施する。応募者には、同校を核とした市内全小・中学校の学力向上、働き方改革の推進などを期待している。

　道教委は、校長人事の活性化を目的に、新たな試みとして市町村立小・中学校長の管内公募を開始。対象地域の一つとなったオホーツク管内では、市町村教委からの申請状況を踏まえ、紋別中を公募校に決定した。

　公募校での取組内容は、①市町村における良質な学校経営の提供②地域の事業者や大学等と連携した教育活動③教職員の働き方改革の先進的な取組―の３点。取組終了までの想定年数は５年としている。

　①では、市内における全国学力・学習状況調査結果が依然として全国平均に及ばない状況などを改善するため、紋別中を核とした学力向上の取組を推進。コミュニティ・スクールを活用した紋別中学校区内の小学校との連携などを通して、市内全小・中学校の学力向上につなげる。

　②では、市教委は現在、経済産業省のＥｄＴｅｃｈ導入実証事業や学びと社会の連携促進事業などを通して、各種団体と連携している。教育力の向上を図るため、今後も各種団体や大学など、学校以外と連携した教育活動を行う。

　③では、市教委は市内全小・中学校９校を対象とした共同学校事務室の導入、紋別中を含む市内すべての中学校での地域部活動の導入を検討している。これらの取組と市教委の支援策を併せて、教職員の働き方改革を進めていく。

　そのほか、新採用などの若年層が多い教職員構成を踏まえ、人材育成の取組も求めている。

　市や市教委の支援としては、学習サポーターなど各種支援員の配置、標準学力検査５科目全学年分の予算措置、学校図書館司書の配置、校務支援システムや遠隔システムの整備、指導主事や教育支援アドバイザーによる相談助言体制の確立などを提示している。

　オホーツク局は、１１日まで希望者を募集。

　１２月中に面接選考を実施し、該当者を令和３年度当初人事で校長として配置する。

(道・道教委 2020-12-01付)