渡島局独自　ICT人材育成セミナー　実践充実へ先進事例学ぶ　授業でのクラウド活用法など

（道・道教委 2020-11-27付）

パソコンを操作し、効果的な取組を学んだ

　【函館発】渡島教育局は１７日、渡島合同庁舎でICT機器活用人材育成セミナーを同局独自で初めて開いた。管内市町の教職員など６９人が参加。先進的な取組を進めている学校の実践発表や、クラウドなど授業での活用方法に関する演習を通して、来年から本格化するGIGAスクール構想での授業実践の充実に向けて研鑚を積んだ。

　教員のICT機器活用促進に向け、各学校で核となる人材を育成。管内のICT機器活用の充実・拡充を図ることを目的に初めて開催した。

　会場での対面研修のほか、一部参加者はウェブ会議システムZoomを使用して参加した。

　開会後、道教育大学函館校の山口好和准教授が講話。文部科学省や関係機関等が進めているICTの活用に関する情報を提供するとともに、今後の学校における活用について、「情報活用能力と単元の関連付けが必要」などと呼びかけた。

　講話に続き、函館市立北中学校、北斗市立久根別小学校、道教育大学附属函館小学校の校長や教諭が登壇。自校のオンライン・ICT機器を活用した効果的な取組として、授業動画の作成やオンライン授業参観、公開研究会の配信などの実践を紹介した。

　附属函館小の福山央教諭は自校の授業動画について、「学年が上がっていくごとに、児童が自主的に学ぶような内容にする」など、作成のポイントを示した。

　実践発表に続き、「１人１台端末の環境におけるクラウドサービスの活用」をテーマに演習。道教育大学附属函館中学校の金子智和教諭が講師を務め、クラウドの掲示板を活用した意見交換をはじめ、基本操作や授業活用方法などを解説した。

(道・道教委 2020-11-27付)