道内小学校専科指導教員(札幌市除く) 6割増の291校に加配 担任負担減など成果 道教委(道・道教委 2020-11-26付)
道教委は、札幌市を除く道内小学校における国の専科指導教育の加配状況をまとめた。本年度は新規の国語を加えた5教科で延べ291校に加配。前年度から1・6倍と大幅に増加している。配置校では、学習意欲や学力・体力の向上、学級担任の負担減少による業務改善などの成果を報告している。
文部科学省は、平成24年度から小学校における専科指導教員の加配を開始。道内では理科専科の6校に始まり、25年度に体育、26年度に英語、30年度に算数、本年度から国語を対象教科に加えた。
本年度の加配校数は、5教科合わせて延べ291校となり、前年度と比べ111校の増。教科別では英語が153校と58校増加。
配置校では、専科教員が指導している間、学級担任が教材研究、学級事務、校務分掌の業務を行うことができるなど、業務改善の効果を報告。
英語専科の配置校では、校内アンケートで「外国語の授業が楽しい」と回答する児童が増加し、学習意欲が向上。中学校教員が小学校で英語の指導を行うことで中1ギャップの解消が図られ、系統性のある適切な授業の指導が可能となるなどの効果が報告されている。
体育専科では、学級担任とのチーム・ティーチングによる指導や授業づくりを支援。配置校では、全国体力・運動能力、運動習慣等調査における体力合計点の平均値が向上しており、特に運動が苦手な児童生徒や意欲的でない児童生徒が減少するなど、2極化の解消につながっている。
本年度加配の国語では、言語に関する関心や理解を深めること、各教科における児童の思考力・判断力・表現力の育成につながることなどの効果が期待されている。
(道・道教委 2020-11-26付)
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