チャレンジテスト結果踏まえ　授業改善アイデア例示　道教委　ＨＰで公開

（道・道教委 2020-11-26付）

　道教委は、令和２年度「ほっかいどうチャレンジテスト」１学期末問題の結果を活用した授業改善アイデア例を作成し、義務教育課ホームページで公開している。課題がみられた問題を抽出し、つまずきの要因の分析を踏まえ、授業改善のポイントなどを記載。各学校の検証改善サイクルの確立や学校全体の授業改善に向け、積極的に活用するよう求めている。

　ほっかいどうチャレンジテストは、基礎的・基本的な知識・技能の確実な定着や、思考力・判断力・表現力などの育成を図るための問題。道学力向上ウェブシステムを活用した問題の配信・集計・分析などによって、各学校の学力向上に向けた取組を支援している。

　作成したアイデア例は、小学１年から中学３年までの国語と算数・数学。国語は、授業改善の方向性やポイントなどを掲載。算数・数学は、考えられる要因を参考に、自校の児童生徒のつまずきの要因を分析した内容等をまとめている。

　小学校５年生の国語をみると、課題がみられた説明文の問題を取り上げて紹介。文章と図表を結び付けて読み解く点から、児童たちは図表から分かる事実について、自分の言葉でまとめることはできているものの、それをもとに自分の考えを伝えることに苦手意識があると分析。

　授業改善のポイントとして、何のために読むのか、読んだことを生かしてどのような活動をするのか児童と共有し、単元の見通しのもたせ方の明確化を図るなどと、解決に導くための方向性などを示している。

　これらの活用例は、義務教育課ホームページに掲載。道教委は、活用例を参考に、各学校における検証改善サイクルの確立や学校全体の授業改善に向け、校内研修を実施するなど、積極的な活用を求めている。

(道・道教委 2020-11-26付)