道教委　道徳校内研修パッケージ　動画資料などまとめる　個人端末で視聴可　時短期待

（道・道教委 2020-11-27付）

　道教委は、道徳教育の充実を図るため動画資料やスライド資料、協議シートなどを一つにまとめた道徳教育校内研修パッケージ「“考え、議論する道徳”の実現に向けて」を作成した。動画資料は、道徳科の特質を踏まえた授業改善やＩＣＴの効果的な活用、評価の改善・充実など５つのコンテンツを用意し、それぞれポイントを解説。個人のスマートフォンなどからの視聴も可能とし、分散型研修やオンデマンド研修に活用できるため、研修時間の短縮にも期待を寄せている。

　「特別な教科　道徳」の実施に当たり、考え、議論する道徳への質的転換が求められている。このため、道教委は各学校における道徳教育のさらなる充実を図るため、校内研修等で活用できる動画資料やスライド資料、協議シートなどを一つにまとめて提供することとした。

　動画の視聴時間は１５～１８分程度。コンテンツは、①新学習指導要領の趣旨を踏まえた道徳科の授業②道徳教育のカリキュラム・マネジメントの充実③道徳科の特質を踏まえた授業改善④道徳科の授業におけるＩＣＴの効果的な活用⑤道徳科の評価の改善・充実―の５つ。解説はすべて道教委義務教育課の職員が担当している。

　①は、道徳科の目標や道徳科における主体的・対話的で深い学びに関する内容。

　②は、学校の教育活動全体を通じた道徳教育のほか、道徳教育の全体計画の評価と改善、全体計画の別葉の評価・改善など。

　③は、考え、議論する道徳への質的転換、道徳科の授業づくり、道徳科の授業で大切にしたいことについて解説している。

　④は、ＩＣＴの効果的な活用による道徳科の授業と評価の充実に関するもの。

　⑤は、道徳科における評価の意義と基本的な考え方について説明している。

　校内研修への活用方法の手順として、一つの動画を選択し視聴。個人でチェックシートを活用し考えをまとめ、協議シートを使ったグループ交流、全体交流、まとめを行うという流れで研修を構成できる。

　また、個人のスマートフォン等からの視聴も可能に。集合型研修に代わる分散型研修やオンデマンド研修で活用でき、１回の研修にかかる時間の短縮につながる。

　資料は義務教育課ホームページに掲載。道教委は、各学校の実態に合わせて活用するよう求めている。

(道・道教委 2020-11-27付)