４定札幌市議会代表質問ダイジェスト

（札幌市 2020-12-09付）

◆児童相談室中心に見守り体制強化　要対協の支援水準　

　４日の４定札幌市議会代表質問では、児童虐待防止に向けた要保護児童対策地域協議会（要対協）の支援水準について質疑が行われた。

　新型コロナウイルス感染症の影響で長時間の外出自粛による児童虐待や配偶者からの暴力などへの支援対象となる児童に対する懸念から、国は第２次補正予算において、見守り強化事業を推進している。

　町田隆敏副市長は、要対協の個別ケース検討会議は乳幼児を中心に開催数が増加していることを踏まえ、「支援の質を一層上げていく必要性がある」と強調。

　加えて、子どもの日々の変化に気付きやすい保育所や小・中学校をはじめ、民生委員・児童委員や民間団体等と情報を交換することで、子どもの状況を的確に把握することが重要とした。

　具体的な支援として、要対協の事務局を担う各区家庭児童相談室を中心に関係団体との幅広い連携と見守り体制を強化し、児童相談所の専門機能も生かしながら支援水準の向上に努めていくとした。

　竹内孝代議員（公明党）の質問に対する答弁。

◆潜在的待機児童　市内で２０００人　子育て環境

　４日の４定札幌市議会代表質問では、子どもを生み育てやすい環境について質疑が行われた。

　子どもを産み育てる世代への支援の重要業績評価指数について、第２期未来創生プランでは、国定義の待機児童数ゼロを目標値として設定している。しかし、市では国定義以外を含む潜在的待機児童数は約２０００人となっている。

　町田隆敏副市長は国の子育て安心プランなどを踏まえ、施策を展開していることから、国定義を用い目標値をゼロとしていることを説明。

　今後も多くの保護者が多様な保育・子育てサービスを利用しやすい環境を整えていくことで、国定義以外を含む潜在的待機児童数の減少につなげていくとした。

　長屋いずみ議員（日本共産党）の質問に対する答弁。

◆引き続き身近にふれる機会を確保　文化芸術事業の拡充

　４日の４定札幌市議会代表質問では、子どもの文化芸術体験事業の拡充について質疑が行われた。

　新型コロナウイルス感染症の影響で本年度Ｋｉｔａｒａファーストコンサートは中止となった。

　市では子どもが学校で札幌交響楽団による演奏を鑑賞できるよう、ＤＶＤ教材を新たに制作。各小学校へ提供した。

　町田隆敏副市長は、今後も引き続き子どもたちが身近に文化芸術にふれる機会の確保に努めていくとした。

　長屋いずみ議員（日本共産党）の質問に対する答弁。

(札幌市 2020-12-09付)