もんべつ教育研修シリーズ　自立活動　主体的取組促す指導を紋別市教委　特センと共催

（市町村 2020-12-17付）

オンライン上で説明する大平研究員

　【網走発】紋別市教委は１０日、ウェブ会議システムＺｏｏｍによるオンライン形式でもんべつ教育研修シリーズ第７回「自立活動研修講座」を開いた。道立特別支援教育センターとの共催で、大平博司研究員（発達障がい教育室）が自立活動の指導の基本や実際について説明。市内小・中学校を結び、教諭など２０人が参加し、自立を目指し主体的な取組を促す自立活動の指導の在り方について理解を深めた。

　自立活動の指導の基本についての講座で大平研究員は、個別の指導計画を作成し、児童生徒の実態に基づき指導目標や具体的な指導内容を設定する必要性を説明した。

　また、児童生徒の実態に応じて必要な内容を選定し、それらを相互に関連付けて設定することを求めた。

　個別の指導計画に基づく指導の実際では、個別の指導計画作成の意義や、個別の教育支援計画との関連などについて説明。作成に当たっては、障がい種についてだけではなく、個々の児童生徒の困り感など全体像をとらえて理解し情報を整理すること、児童生徒の「○年後の姿」を共有し、どのような力を育むのかを明確にすることなどをポイントとして示した。

　最後に、自立活動の指導の充実に向けて、「多面的な視点からの児童生徒理解」「指導の根拠の明確化」「主体的な取組を引き出す指導内容の工夫」の重要性を説いた。

(市町村 2020-12-17付)