札幌市　次世代担い手育成事業　地域の魅力など議論　北区４児童会館接続し

（市町村 2020-12-11付）

　札幌市市民文化局は本年度次世代の活動の担い手育成事業の一環として、中学生を対象に「北区ｄｅ“まち”しるべ―オンライン」の開催を予定している。北区の児童会館４館をオンラインで接続し、地域の魅力などについて意見交換を予定。まちづくり活動への意識醸成を図り、将来のまちづくり活動の担い手育成を目指す。

　同局は地域のまちづくり活動の担い手を発掘・育成するため、将来のまちづくりの主役である小中学生、高校生および大学生などの若者に対し、世代に応じた効果的な啓発や体験活動を実施。

　小学生対象では、まちづくりについて学ぶためのボードゲーム「まちづくりゲームＭａＧ」を平成２７年度に作成。市内の児童会館などに貸し出しており、一部小学校では総合的な学習の時間などで活用している。

　高校生対象では、例年実施しているさっぽろ雪まつりのボランティア活動が中止となったことを受け、札幌市立高校によるまちづくり活動応援プロジェクトを実施する。市立高校の生徒が地域のまちづくりを進める町内会に向け、感謝や応援のメッセージを作成するなど、地域の活性化を考えることでまちづくり意識の向上を図っている。

　中学生対象の取組「北区de“まち”しるべ―オンライン―」では北区の児童会館を通じて中学生を募集。

　①町内会のイメージ②地域の魅力について③地域でやってみたいこと④地域で実現させること（決意発表）―の４テーマについて、オンラインで意見交換を予定。今月２６日に同区４ヵ所の児童会館に各館４人程度ずつの中学生が集合し、１人１台のパソコンをオンラインで接続する。　

　また、ファシリテーター（進行役）として普段まちづくり活動を行っている大学生が参加する。

　成果物としては、ニュースレターを作成し、地域に配布することを予定。

　なお、来年２月には対象範囲を拡大し、同様の取組を検討している。

(市町村 2020-12-11付)