紋別市教委 中学校全校で地域部活動 3年度移行に向け検討 活動機会提供へ環境整備(市町村 2020-12-17付)
【網走発】紋別市教委は、令和3年度から市内の全中学校3校の部活動を地域部活動へ移行することを検討している。生徒数の減少で部活動の廃部が続いていることから、地域の協力を得て多様な体験機会を提供する環境を整備するもの。生徒数減少によって廃部となった美術部や茶道部などを対象として段階的に移行する予定。今後、各学校の意見などを踏まえ、具体的な方向性を固める。
文部科学省は9月、5年度以降、段階的に休日の学校部活動を地域部活動へ移行し、休日に教員が部活動の指導に携わる必要がない環境の構築、休日における地域のスポーツ・文化活動を実施できる環境整備等を行う方向性を示した。
紋別市内では、教員の負担軽減の必要性に加え、部活動の廃部が続き、生徒の活動機会が減少しているという課題を抱えている。
潮見中学校では、平成30年度に女子バレーボール部、陸上部、美術部が廃部。紋別中学校では本年度、野球部、女子バスケットボール部、男子バレーボール部、総合芸術部(美術部と茶道部を統合した部活動)が廃部となり、学校や地域から「部活動を残したい」との声が上がっていた。
市教委は、子どもたちが豊かな人生を送ることができるよう、部活動をはじめとする多様な活動機会を提供することが重要ととらえ、地域部活動への移行を検討している。
直ちにすべての部活動を地域に移行することは困難と判断し、来年度から段階的に移行することとしている。最初は、土日の活動サポートや、美術部や茶道部など廃部となった部活動の地域移行に取り組む考え。
茶道部や美術部は、活動場所や指導者などの環境が整う見込みがあるため、3中学校の生徒が合同で活動することを想定している。
実施に当たっては、学校単位での参加のみ受け付けている大会もあり、各種団体の大会規定の見直しなどが必要となってくることから、今後、国や道を通じて要望していく考え。
◆地教委と関係団体 議論開始呼びかけ 道教委
道教委は、学校と地域が協働・融合した部活動の環境整備を進める方針で、今後開催する部活動関係者会議において地域の実情を踏まえた部活動の在り方を検討する予定。
市町村教委、道スポーツ協会、各競技団体、道文化団体協議会に対しては、国が示した休日の部活動の段階的な地域移行の方向性などに関する議論を開始するよう求めている。
(市町村 2020-12-17付)
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