ニセコ町教委ら５者が教育連携　学校魅力化など推進　関係人口の創出へ協定

（市町村 2020-12-14付）

協定書を取り交わした

　【小樽発】ニセコ町およびニセコ町教委、社会創発塾（鈴木寛塾長）、札幌新陽高校（荒井優校長）、東明館中学・高校（荒井優理事長）の５者は２日、教育連携協力協定を締結した。学校の魅力化などニセコにおける学びの魅力を高める交流、教育関係者を中心とした関係人口の創出などに取り組んでいく。

　ニセコ町と参加団体の魅力ある教育環境の形成、探究学習の充実、未来社会を先導する人材育成、実学の促進などに寄与することが目的。連携協力事項は、「探究学習の充実に向けた研究開発」「地域おこしや社会イノベーションを担う人材育成」「知的、人的および物的資源の活用」「町内の幼児センター、小学校、中学校、高校の魅力向上」などとなっている。

　今後は、①町内の学校の魅力化などニセコの地で学ぶことの魅力を高める交流②教育関係者を中心とした関係人口の創出③教育・研究拠点の検討―の観点から取組を進める。

　計画をみると、①では、小・中学生、高校生が大学教員や起業家、大学生、探究学習の先進校と学ぶ機会を創出し、主体的・対話的で深い学びの実現を図る。大学入学者選抜改革に伴う助言や進学、就職を見据えた実践的な探究活動の支援などを実施。町外の高校生や大学生らにニセコの魅力にふれる機会の創出も目指す。

　②については、産業、文化、教育関連を中心とした町内の地域資源を活用し、学生のフィールドワークの実践など相互の人材育成に連携して取り組む。全国の教育関係者や教育関係の仕事を志す学生に町の魅力を発信することで、関係人口の創出も図る。

　③では、地域の子どもたちや高校生、若い世代の研修や様々な大学の学生が町の地域資源を活用する教育・研究拠点などの設置について、意見交換や助言を行う。

(市町村 2020-12-14付)