スクール・サポート・スタッフ　１２月１日時点　７７％配置　５管内で８割以上　道教委まとめ

（道・道教委 2020-12-21付）

　道教委は、１２月１日時点におけるスクール・サポート・スタッフの配置状況をまとめた。札幌市を除く道内公立小・中学校、特別支援学校の申請校に対する配置率は７７％で、空知など５管内で８割以上。宗谷、オホーツクでは、この１ヵ月で約２０ポイント上昇するなど配置が進んでいる。

　スクール・サポート・スタッフは、教員が児童生徒への指導や教材研究などに一層注力できる体制を整備するため、市町村立の小・中学校、義務教育学校に平成３０年度から配置を開始。学習プリントの印刷・配布準備、授業準備の補助など、教員としての専門的な知識および技能を要しない業務を担当する。

　臨時休業後の子どもの学びを保障するため、国はスクール・サポート・スタッフの追加配置に必要な経費を支援。市町村教委の申請に基づき、８月から順次配置を進めている。

　１２月１日時点の配置率は７７・３％となり、１０月３０日時点と比べ８ポイント上昇。管内別では、根室が９７・６％、胆振が９１・７％、渡島が８６・７％、上川が８３・１％、空知が８２・８％などと続く。

　学校種別では、小学校が７９・４％、中学校が７３・５％、義務教育学校が７７・８％、中等教育学校が１００％、特別支援学校が７３・９％となっている。

　１０月３０日時点の数値と比べると、オホーツクが１９・１ポイント増の７８・９％、宗谷が１８・９ポイント増の５２・９％など配置が進む一方、人材の確保に苦慮し配置が進まない地域もある。

　道教委は、感染リスクを低減しつつ教育活動を継続することが重要である中、教職員の業務負担増加が懸念されることから、人材確保に向けた取組を確実に進めるよう呼びかける。

(道・道教委 2020-12-21付)