北数教　ウェブ上で研究大会開催　自ら働きかける力を　１３日まで実践の意見交流

（関係団体 2021-01-12付）

　道算数数学教育会（＝北数教、相馬一彦会長）小学校部会は、本年度の研究大会をウェブ上で開催している。昨年、「自ら働きかける力をはぐくむ授業実践」など３つの視点をもとに作成された指導案等の授業実践を募集。寄せられた２０の授業実践について、ウェブ上で感想・意見を交わしている。あす１３日まで。

　本年度開催予定だった第７５回札幌大会は、新型コロナウイルスの感染・流行の状況を考慮して中止に。多くの会員が一堂に会する研究・研修は当面の間、自粛するとともに、各部会においてウェブなどを活用した情報共有、研究活動を工夫して進めることとしている。

　これを踏まえ、小学校部会（出葉充部会長）では、ウェブでの研究大会の開催を決定。大会では、研究主題「未来を拓く力をはぐくむ算数教育～主体的・対話的に学び、数学的な見方・考え方を高める問題解決学習の創造」のもと、ウェブの特性を生かした意見交換を通して、研究のポイントや具体的な手立て等を共有し、日々の授業改善に生かすことをねらった。

　昨年１１～１２月にかけて、全道各地から、①自ら働きかける力をはぐくむ授業実践②しなやかに考え表す力をはぐくむ授業実践③活用できる知識・技能をはぐくむ授業実践―の３つの視点で作成された指導案等の算数科授業実践を募集。寄せられた２０の授業実践について、ウェブ上で感想・意見を交わしている。

　うち、視点１における札幌市立平岡南小学校４年（佐々木葵教諭）の実践「小数のしくみとたし算、ひき算」では、札幌市の教員から「子ども自身に細かい目盛りに気付かせたり、図と数をつなげて意味を明らかにしたりする活動に取り組むことで、子どもたちはより楽しく学べる」「小数のしくみが分かるだけでなく、比例関係の見方・考え方や数直線図への理解、単位変換の理解など様々な力が伸びる１時間だと感じた」などの声が寄せられている。

　感想・意見交流は、あす１３日まで。１５日以降には、ウェブ大会の成果をまとめる見通しだ。

(関係団体 2021-01-12付)