ロイロノート研修会開く　授業活用　体験的に学ぶ　東神楽町教委　３０人参加

（市町村 2021-01-25付）

１人１台で体験し、次年度以降の見通しをもった

　【旭川発】東神楽町教委は１４日、役場で「授業に役立つロイロノートの使い方」をテーマに学校教育研修会を開いた。町内の小・中学校教員３０人が端末を１人１台持ち寄り、実践的に体験。㈱ＬｏｉＬｏの佐藤邦享さんが講師を務め、アプリを効果的に活用した授業づくりに向けて、ルールの明確化、積極的に使っていくことなどを導入のポイントとして伝えた。

　町教委は来年度、町内各小・中学校への双方向学習支援アプリ「ロイロノート」の導入を予定。これを受け、昨年１１月には町の教育行政アドバイザーを務める文部科学省研究開発局海洋地球課の小原聡真総括係長を講師に招き、アプリの体験を中心とした研修会を開催。今回、町内の教員がアプリの基本的な操作や活用方法について理解を深め、各校での実践につなげることを目的に、２回目の研修会を開いた。

　佐藤さんは、様々なデータを双方向でスピーディに共有できるアプリの利点を伝えながら、授業等での活用場面を実践的に紹介。児童生徒の立場で、教師から各端末へ配信された課題に取り組み、アプリ上で提出する演習などを行った。

　グループ演習では、教師役・生徒役に分かれ、双方向のやりとりを練習。

　これを踏まえ、アプリがどんな学年や単元、場面で活用できるか、交流しながら考えた。

　参加者は、「問題演習時に活用することで、用紙の印刷・配布・回収の時間が短縮される」「美術で互いの作品を効率的に見合うことができる」「総合での情報収集やファイリング、プレゼンテーションまでの一連の学習をアプリ内で行える」など、考えた具体的な活用例を共有した。

　続いて、すでにアプリを使った実践を重ねている東聖小学校の久保田正樹教諭が日常での実践を発表。即時性などの利点を挙げながら、使い始めた経緯や授業実践例、有効な活用場面などを紹介した。

　最後に佐藤さんは、導入のポイントとして「職員でどう使うか共通理解をもつ」ことの大切さを強調。また、学校としてのルールを明確化し、校内研修などの計画を行った上で、積極的に児童生徒と共に使ってみることを勧めた。

(市町村 2021-01-25付)