池田町教委第５次教育基本計画　社会で活きる力を育成　２月１４日まで意見募集

（市町村 2021-01-22付）

　【帯広発】池田町教委は、第５次教育基本計画（案）をまとめた。計画期間は令和３年度から７年度の５年間。町教育ビジョンの実現に向け、「社会で活きる力の育成」「豊かな心・人間性のかん養」「健やかな体の育成」など６つの目標を設定。目標ごとに学力の向上、特別支援教育の充実、道徳教育の充実など２４の施策項目を盛り込み、施策項目ごとに、施策の方向性・展開例を示した。２月１４日までパブリックコメントを受け付けている。

　池田町は、平成３０年度に教育ビジョンを策定。その柱に、進んで取り組む姿「進取」、郷土への愛と誇り「ふるさと」、支え合って生きる「共生」を掲げ、進取「学ぶ意欲をもち、夢や目標の実現に向けて努力する子どもを育む」、ふるさと・共生「ふるさとへの愛着と誇りをもち、ともに支え合いながら生きる子どもを育む」子どもの育成を目指す。

　第５次教育基本計画は、教育ビジョンの実現に向けて、教育活動の充実・推進と教育活動の基盤となる家庭や地域の教育力の向上、地域の活性化に資する成人教育や高齢者教育の充実を図ることを目的に策定。

　計画では、①社会で活きる力の育成②豊かな心・人間性のかん養③健やかな体の育成④学びを支える教育環境づくり⑤成長を支える家庭・地域との連携・協働⑥学びを活かす地域社会の活性化―の６つの目標を掲示。

　それぞれに計２４にのぼる施策項目を設定し、施策の方向性（数値目標）・展開例を示した。

　①の施策項目には、「学力の向上」「特別支援教育の充実」「外国語教育の充実」「情報教育の充実」「キャリア教育の充実」を掲げた。

　うち、学力の向上では、目標値として、全国学力・学習状況調査における平均正答率の全国平均を上回る教科数「小・中共に２教科」（基準値＝小・中共ゼロ）などを設定し、その達成に向け、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善、学力向上に向けた検証改善サイクルの確立、独自の学級編制の弾力化、学習習慣の定着に取り組む。

　②では、「道徳教育の充実」「ふるさと教育の充実」「コミュニケーション能力の育成」「いじめの防止。不登校児童生徒への支援の充実」など、６つの施策項目を設定。

　うち、道徳教育の充実では、目標値に全国学力・学習状況調査において、「自分にはよいところがあると思う」という質問に対して「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」と回答した小学６年生、中学３年生の割合「小・中共１００％」（基準値＝小８３・４％、中７６・０％）などを設定し、達成に向け、教育活動全体を通した児童生徒の道徳性の育成、「特別の教科　道徳（道徳科）」の地域・保護者への公開に取り組む。

(市町村 2021-01-22付)