道教委　もうひとつのクライマクス　網走南ヶ丘高で伝達式　東郷さん　ＭＶＰに輝く　総体弓道男子個人優勝たたえ

（学校 2021-01-26付）

左から、赤平教諭、東郷さん、渡辺校長

　【網走発】網走南ヶ丘高校（渡辺淳一校長）３年生の東郷博人さんが、道教委の「もうひとつのクライマクス」プロジェクトにおけるクライマクスＭＶＰに選ばれた。令和元年度全国高校総合体育大会（＝インターハイ）の弓道男子個人で優勝し、中止となった本年度のインターハイでの活躍も期待されていたことから、その功績がたたえられた。２１日には同校で伝達式が執り行われ、渡辺校長が東郷さんに表彰状を手渡した。

　ＭＶＰ表彰は、道教委の「もうひとつのクライマクス」プロジェクトの一環。当初予定されていたインターハイにおいて、全道大会優勝または全国大会上位入賞など、顕著な活躍が期待された選手またはチームを表彰し、道内の青春アスリートに将来への希望を与えることを目的としている。

　代替大会を開催しなかった競技団体に所属する高校３年生の選手またはチームが対象で、各競技団体の強化委員会等による推薦を経て、剣道で２個人２チーム、卓球で２チーム、弓道で１個人が選ばれた。道立高校からは東郷さんが唯一の受賞となった。

　同校弓道部に所属していた東郷君は、２年生のときに出場したインターハイの弓道男子個人で優勝。高校生活最後となる本年度の大会でも優勝を目指していたが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となり、涙を飲んだ。

　伝達式では、渡辺校長が東郷君に表彰状とトロフィー、記念品のＴシャツを手渡し、功績をたたえた。

　東郷君は、受賞の喜びを語るとともに、「来年度の大会があれば、今の１・２年生には活躍してほしい」と期待を寄せた。

　顧問の赤平紘文教諭は「大学でも弓道を続けると聞いているので、今回経験した悔しい気持ちをバネに頑張ってほしい」とエールを送った。

(学校 2021-01-26付)