幕別清陵高　地元スポーツクラブに　全生徒を会員登録へ　３年度　教員負担減等目指す

（学校 2021-02-04付）

　【帯広発】幕別清陵高校（澤田慎也校長）は令和３年度、部活動改革の一環として、全校生徒を幕別町地域総合スポーツクラブ「幕別札内スポーツクラブ」の会員に登録する。教育活動における生徒の移動手段の確保や教職員の負担軽減を図ることが目的。生徒の会員化と一部の教職員のスタッフ化によってクラブとの関係を密にし、地域で生徒のスポーツや文化活動を支える持続可能な体制づくりを目指す。

　同校は元年度、スポーツ＆ヘルスコースにおけるクラブスタッフによる連携授業や陸上部の指導、部活動を新設するためのトランポリンの体験などに取り組んできた。

　クラブは２年度、スポーツ庁の運動部活動改革プランの事業委託を受け、同校とともに部活動改革に着手。全道の教育・スポーツ関係者でつくるプロジェクトミーティングで学校と地域が一体となった部活動の推進などについて調査・実践している。

　３年度からは、同校の１～３年生全員をクラブの会員に登録するほか、一部の教職員をクラブスタッフとして登録する。クラブとの連携強化によって部活動を指導する教職員の長時間勤務の解消が期待されており、パークゴルフやスキーの授業では会場や講師の派遣をクラブスタッフが担当することで、学校の負担軽減につなげる。

　また、生徒がクラブ会員となることで、部活動の大会、校外学習や地域のボランティア学習などの移動手段としてクラブが所有するバスによる移動が可能になる。

　クラブとしても、ボランティアでの連携ではなくクラブ員として会費を納めてもらうことで、持続可能な体制づくりを目指す。

　３年度からのクラブ会費について同校は、幕別町教育振興会からの助力を得る予定となっている。

(学校 2021-02-04付)