コロナ禍の出席停止に対応 教室の児童と学び合う 喜茂別小オンライン授業(学校 2021-02-19付)
2月から毎日、複数学級で国語、算数を中心に実施
【小樽発】喜茂別町立喜茂別小学校(木村明彦校長)では、新型コロナウイルス感染症による出席停止となっている児童のうち、体調に問題ない児童を対象としたオンライン授業を行っている。家庭にいながら教室の児童と共に学び合える環境が整い、保護者や児童から好評を得ているという。
喜茂別小では、新型コロナウイルス感染症による出席停止の範囲が同居する家族に発熱等の症状がある場合にまで広げられたことから、出席停止の児童が増えることを想定。すべての学級でオンライン授業を同時にするために必要な学級分のアカウントを取得し、ウェブカメラ、三脚など必要な用具も町教委と連携して整えた。
体調に問題ない出席停止の児童を対象に、学習機会を確保するために、ウェブ会議システムZoomを用いて、双方向型のオンライン授業を実施。12月から試験的に出席停止の児童向けのオンライン授業を行っていたが、2月に入ってからは毎日、複数の学級で実施している。教科は家庭でも学習しやすい国語、算数を中心とし、長時間とならないように2~3時間とした。
タブレット端末がない家庭には事前に届けており、教室には教師と黒板を映すためのウェブカメラ付きパソコンと、教室全体を映すタブレット端末を用意。「家庭にいる児童にも教室全体の様子を見せることで、一緒に学習している雰囲気になり集中できるのでは」と配慮している。
教師は、いつもどおりに授業を進めており、教室内の児童もいつもどおりに授業を受ける。家庭にいる児童も画面を通して授業に参加し、発言する場面もみられたが、音量が小さかったため、担任が聞き取り、教室の児童へ伝えた。
家庭にいる児童からは「音声が聞き取りやすく、黒板の文字をはっきりと見ることができた」と感想が寄せられた。
「授業参観がなかったのが残念」という保護者の意見を踏まえ、17日からきょう19日までオンラインで授業参観を実施している。
山岡武志教頭は「オンライン授業でも通常の授業と同様に集中して取り組んでいる。休み時間に子どもたち同士で会話し、係活動の打ち合わせをするなど想定以上に子どもたち自身で活用している」と話している。
(学校 2021-02-19付)
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