教育大未来の学び協創研究センター　学びの方向性を考察　初のセミナーに１２０人参加

（学校 2021-03-09付）

　道教育大学（蛇穴治夫学長）は２月２７日、未来の学び協創研究センター第１回セミナーをオンライン開催した。文部科学省の髙口努大臣官房審議官が令和の日本型教育の構築に向けた今後の方向性について講演。京都大学大学院教育学研究科の石井英真准教授は、Ｓｏｃｉｅｔｙ５・０時代の学び、ＩＣＴによる学びの質の追求や１人１台端末を生かす視点を示した。

　道教育大は、急速に進む社会のデジタル化や教育現場におけるＩＣＴの導入を受け、ＧＩＧＡスクール構想推進拠点として昨年１０月に未来の学び協創研究センターを設置。

　センター主催による第１回セミナーには、全国から大学の教職員、小・中・高校の教員ら１２０人が参加した。

　蛇穴学長の開会あいさつのあと、後藤泰宏センター長がセンターの概要と方向性について説明した。

　続いて、髙口官房審議官が講演。国の教育政策を中心に、ＩＣＴの活用による個別最適な学びと協働的な学びの推進など、令和の日本型教育の構築に向けた今後の方向性、大学の教員養成段階で求められる教育について解説した。

　続いて、石井准教授が講演。Ｓｏｃｉｅｔｙ５・０時代の学びや、ＩＣＴで学びの質を追求するための視点、１人１台端末を生かす視点について、授業改善を軸にした学校改善の取組を踏まえた自らの実践を織り交ぜながら説明した。

　参加者からは、「今後、日本が目指すべき教育の姿のイメージを描くことができた」「ＩＣＴ機器の活用に当たってハードとソフトを考える必要があることを再確認した」などの声が寄せられた。

(学校 2021-03-09付)