ＩＣＴ施工の有効性実証　岩見沢農業高に国交大臣賞

（学校 2021-03-02付）

　【岩見沢発】岩見沢農業高校（鎌田一宏校長）が国土交通省の令和２年度ｉ―Ｃｏｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎ大賞で国土交通大臣賞に輝いた。校地内の地盤改良工事でＩＣＴ施工の全面実用化に挑戦し、生産性向上や安全性を実証した。同賞創設以来、高校の受賞は初となる快挙。

　国交省は、建設現場を魅力ある現場に変えていくため、革新的技術の活用などによって生産性向上を図るｉ―Ｃｏｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎを推進。平成２９年度に大賞を創設し、優れた取組を表彰している。

　本年度の受賞者は、３部門で２６団体。

　うち、ｉ―Ｃｏｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎ推進コンソーシアム会員の取組部門で、岩見沢農業高が国土交通大臣賞に輝いた。

　同校は、労働力不足が心配される空知の土木業界の未来を見据え、「高校生が挑戦したＩＣＴ施工の全面実用化に向けた研究」を実施。

　校地内の畑２０００平方㍍で地盤改良工事を行った際、ＩＣＴ施工と従来施工を比較検証し、ＩＣＴ施工による生産性向上、安全性を実証。生徒がドローンを飛ばせるよう飛行訓練を行い、飛行許可を取得したほか、空知建設業協会（砂子邦弘会長）の協力を得て、最先端のＩＣＴ重機で施工比較を行った。

　授与式の日程は後日決定する。

(学校 2021-03-02付)