富良野緑峰高工業クラブ　ステンドフクロウ制作　色鮮やか　市民元気づけ

（学校 2021-03-12付）

完成したステンドフクロウ

　【旭川発】富良野緑峰高校（新山雄士校長）電気システム科工業クラブは２月下旬の３日間、富良野市内のフラノマルシェで、「ステンドフクロウ」制作体験会を開いた。２００人を超える市民らの参加によって、たくさんの羽飾りがつけられた２体のフクロウが完成。最終日の点灯式では、色とりどりの羽をまとったフクロウがライトに照らされ、市民らを元気づけた。

　コロナ禍でふさぎ込みがちな心に灯をともすとともに、富良野に幸福を呼び込み、コロナの収束を市民とともに願うことを目的に開催。昨年６月に制作した「ステンドフラワー」に続く第２弾の企画となる。

　楕円に曲げた銅線にインクで膜を張り、乾かして半透明になった色とりどりの羽飾りを、金網ネットでできた高さ５０㌢㍍のフクロウの土台の上に取り付けて完成。

　工業クラブの１～３年生１９人は、昨年１２月からフクロウの土台２体・羽飾り約５０００個をつくって準備してきた。

　体験会は、参加者が好きな時間に来場して参加する形式で開催。２００人以上が訪れる中、参加した子どもたちは、生徒の丁寧な説明を受けながら好きな色の羽飾りをフクロウに取り付けていった。

　点灯式では、多くの来場者に見守られる中、最終日のチーフを務めた廣瀬涼太さん（３年）が「ステンドフクロウがこの富良野の地に福を呼び、幸せが訪れてほしい」とあいさつ。完成したフクロウの電飾を点灯すると、色とりどりの羽がライトに照らされ、会場は温かい拍手につつまれた。

　生徒たちは安堵の表情を浮かべるとともに、コロナ禍で多くのイベントが中止となる中、達成感をかみしめていた。

(学校 2021-03-12付)