名寄産業高でＩＣＴ体験講習会　最新の建設業学ぶ　ドローン操作など

（学校 2021-03-23付）

　【旭川発】名寄産業高校（坂野裕悦校長）で１９日、道建設部主催のＩＣＴ体験講習会が行われた。機械・建築システム科１年生と２年生の計３１人が参加。ドローンの操作方法や最先端のＩＣＴ技術の活用について学び、将来への糧としていた。

　道建設部は、平成３０年度から建設産業の担い手確保に向け、高校生を対象に講習会を開催。ＩＣＴの活用状況の座学やドローンの操縦体験を通し、建設産業への理解を深めてもらうことを目的としている。同校では３０年度に実施したが、令和元年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で行われず、今回が２回目となる。

　この日、ドローンの各種講習会を開催している㈱スカイスパイスの成田泰士社長が映像を交えながら、ドローンによる測量や操縦資格、航空法、操作方法などについて説明した。

　続いて、測量作業等に使われる実際の機体１基、練習機３基の操縦を体験。パソコンによるシミュレーターも用意し、生徒は楽しみながらドローンを操作した。

　このほか、㈱コマツによるスマートコンストラクションの説明が行われ、生徒は最先端のＩＣＴ技術に親しんでいた。

　参加した生徒の一人は「みんな楽しくドローンの飛ばし方を学ぶことができた。来年もつぎの１～２年生に教えてもらえたら」と話していた。

　道建設部では「実際にドローンを操作することで、建設産業について理解を深め、今後の入職促進につながれば」と話していた。

　建築システム科の鐘ヶ江貴賀雄科長は「ドローンの実機を学校で飛ばせる機会はなかなかなく、プロの方に操作を指導してもらえて助かる」と講習会を高く評価。「測量や災害対応、人命救助など現場でＩＣＴ機器がどのように使われているか知り、建設産業により興味をもってもらい、将来につなげてほしい」と期待を寄せていた。

(学校 2021-03-23付)