紋別市　第６回総合教育会議　未来の学び環境を充実　地域部活動等で方向性示す

（市町村 2021-01-28付）

新たな教育大綱について協議

　【網走発】紋別市は２１日、市役所で令和２年度第６回総合教育会議を開いた。宮川良一市長や堀籠康行教育長をはじめ関係者１７人が出席し、３年度から適用となる新たな教育大綱の素案について協議。ＩＣＴ活用だけに留まらない「未来の学び」環境の充実、地域部活動の取組などを盛り込む方向性を示した。

　現行の教育大綱が本年度で終了することから、昨年９月に開かれた第５回総合教育会議で改定について協議。その内容を踏まえ、今回、事務局が素案を示した。

　市教委の山﨑義一教育部長が素案の概要を説明。

　基本方針１「つむぐ～人間形成の基礎を培い、健やかに生きる人づくり」の分野２・義務教育について、施策項目５「教育内容の充実」では、「ＩＣＴ活用などの充実」としていた取組内容を「“未来の学び”環境の充実」に修正。学習指導要領の改訂によって、現行の大綱策定時と比べて教育情勢が変化していることを踏まえ、「ＩＣＴ教育から未来の学びへの昇華、ＩＣＴを活用するだけにとどまらず個別最適化された地域格差のない公平な学びの環境、ＳＴＥＡＭ学習の環境を整備し、“未来社会の創り手”を育成する観点で修正を図った」と説明した。

　また、共通点が多い施策項目６「開かれた学校づくり」と、施策項目７「地域による学校活動への支援」は、新たな施策項目６「社会に開かれた教育課程」に統合。コミュニティ・スクールの推進などを盛り込むことを伝えた。

　空欄となった施策項目７には「心と体の体力づくり」を追加し、体力向上に向けた取組などを記載した。

　このほか、基本方針２「かかわる～市民の多様な活動を高める学習機会の充実」の分野５・生涯学習活動では、新たに地域部活動を導入する予定で、施策項目１３「生涯学習推進体制の充実」に地域部活への取組などを加える方針を示した。

　今後、１月下旬から３週間程度パブリックコメントを実施するとともに、社会教育委員など関係団体から意見を聴取。その内容を踏まえた成案を３月の総合教育会議で示し、承認を得て４月から施行する予定だ。

(市町村 2021-01-28付)